水やん、どうだった?

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DVC00134 (14) - コピー.JPG花組から助っ人もあり、バラシもあっちゅう間に終わったよ。


脚本の新井友香嬢は、現在子育て真っ最中らしいね。そのせいか、ホンワカの中に、逃れられない苦味のようなものが入り込んでいて、演出のし甲斐があった。いつもは長編戯曲を書いていて、今回のような短編集的な本は珍しいんだって。


音響の高塩顕氏には、花組張りの細かい調整を頼んじゃった。GS括りは殆ど直感だったけど、お気に召してくれたかな?


照明の諏訪誠氏とは、実は初対面でなく、1989年、ペーパーカンパニープロデュース、当時の小劇場スター大顔合せ、あの幻の公演「広島に原爆を落とす日」で、照明部として現場にいらしたと聞きビックリ!超短い仕込み時間で、しかも簡易な機器で乗り切って頂いた。


壁面の絵が大雪の遅配で間に合わなかったのは残念だったけど、絵空箱という空間を上手く利用した箕田英二氏(大阪在住)の美術、刺激されちゃって演技エリアとしてフル活用しちゃった。絵のない初日は、大西信之氏が描いてくれた君のイラストを飾ったけど、良かったかな?


さて俳優陣。鈴木麻衣花ちゃん、若さの勘の良さで僕の細かい注文に良く答えてくれた。吸えないのに、喫煙芝居をさせちゃった。


家納ジュンコちゃん、学校は新劇系なんだけど、あの「サモ・アリナンズ」所属だからか、突っつくと化けちゃうから、ぴったりの役だった。


中村たかし君は、日芸の後輩(14歳違いだけど/笑)でね、ダメ出しがし易かったよ。スイーツ好きの好青年だけど、力任せの所は水やんと似てて、二日目の舞台で指に切り傷負っちゃって、床に血の滴りが!てな事も。


知ってた?高木稟君は、ミヤコ蝶々さんの最後の弟子だったんだって。道理で、現代演劇の俳優では出せない間合いが抜群だった。彼を知る演劇人がこぞって「腕がいい」って言ってた。


急遽出演が決まった、店員役の西うらしんじ君、沢山の小道具を上手く捌いて、現場でもいい潤滑油だった。


DVC00928 - コピー.JPGそして中道裕子嬢、主宰だから仕方ないけど、何もかも一手引き受けで、本当に彼女のパワーで公演を突っ切ったね。


「男っぽいキャラなんで、恋愛物に馴れてへんから」と言いつつも、細やかな芝居をしてくれた。共演者への演技上の気配りも行き届いていて、そんな人柄から、客席には毎回、演劇人の仲間達が大勢顔を揃えていた。


沢山の嬉しい出会いがあったのは、ともかく水やんのお陰。有難う!


昔、良く水やん運転の隣でナビ役をしたけど、今回は君を助手席に乗せて、僕がハンドルを握った印象だよ、免許ないけど(笑)。ふー、今日一日は休ませて貰うね。夜、また、ゆっくり飲もうよ、水やん。


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絵空箱へは水下兄さんの「ことばの遊び」以来でした。
チケット受付には、いつものように井上啓子さんがいらして、客席の配置もそんなに変わらなくて、演出された加納さんにもいつものように挨拶して、さ、水下兄さんは何処にいるの?不思議なくらい温もりを感じながらの観劇でした。そして、何方かが仰った「貴方がこんな演出するとは思わなかった」私も同感です。観劇できて良かった!
出演者皆さんは、黒スーツに各カラーのシャツに黒のネクタイでしたね。

居る筈だけど居ない、そんな三日間でした。黒ネクタイスーツは「喪」を意識しました。基本色を統一して個々にカラーを出すという手法は、水下風に倣いました。

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