停留所

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月一回くらいの頻度で利用する路線バス。

ある停留所で、乗客の大半が降りる。大きな駅の真ん前だからなのだが、今日に限って「降ります」ボタンが押されない…。

え?皆さん、降りないの?イヤ降りる筈だ。現に荷物をまとめてソワソワし始めている。ははーん、「きっと誰か押すよ」と今大流行の他力本願か!よーし、私は次の停留所を利用しても構わんのだから、根競べしてみよう!

「〇〇駅前です。お忘れ物のないように…」

運転手のいつも通りのアナウンスと共に、何の問題もなく、皆降りて行く。え?誰も降りる宣言してないよ。何故だ?

考えれば、降りるお客様が必ず居る停留所、止まるのは当然だし、いちいち降車ボタンを押して、ランプと音声分のバッテリーを消耗せずに済むのだ。

世の中とは、自然に無駄のない方へ学習して行くもんなのだ、と感心しながら、私も皆さんに付いてバスを降りた。

これこそ他力本願でした。


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