長い墓標の列/新国立劇場(ネタばれ)

| コメント(0) | 修正

エライ戯曲が埋もれていました。滅亡の罪すら背負って生き抜く!と言い切る城崎の発言に、それしか無いのかも知れないな…と。

福田善之氏が、恐ろしい内容を60年後の予言のように劇化した作品を、芸術監督宮田慶子氏が丁寧に、そして巧妙に演出。美術(伊藤雅子氏)の朽ちた書籍がらしい。

エネルギーを内面に貯め、こぼれ出る感情のみを積み重ねる村田雄浩氏。壊れそうな笑いが印象的な小田豊氏(「剃刀」ではお世話になりました)。石田圭祐氏の渋い立派さ(奥様の山像かおりさんには、これからお世話になります「西瓜糖」)。

新国立劇場演劇研修所時代(第2期)、ちょっとだけ教えた、遠山悠介君がキャラを生かして、気弱な弟子を。ピッコロ劇団時代の初舞台を演出させて貰い、その後、東京へ飛び出し、遠山君と同期の研修所で再びまみえた西原康彰君、随分逞しくなりました。

花組で取り上げたら、配役はどうなるかな?


コメントする