トノに降る雨/劇団東京ヴォードヴィルショー(ネタバレ)

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創立40周年おめでとうございます。織田信長が天下統一を目指した頃の物語。でも信長も光秀も登場しない。羽柴を名乗るずっと以前の百姓藤吉郎が出るのみ。

その家に生まれたというアイデンティティが崩れた(殿の子でなく百姓の子だった)人間が、背負わされた立場への後悔や恨みといったものを、最後に生きる意味(=死ぬ意味)にして行く。そこに、ナンセンスぎりぎりの味付けと笑いが伴うのが、劇団の身上か。

40年、B作さん、本当にお祝い申し上げます。羨ましいし、そして、これまでのご苦労と、出ずっぱりな大活躍!頭が下がります。

「八百屋のお告げ」組から、井之上隆志丈(打って変った、武勇の僧兵)、松金よね子丈(これ又打って変った、お家の為に取替え子をする後室)がご出演。客席もお賑やかでした。

「生きる力が残っているなら、これからも生き抜こう」名台詞でした。


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