映像でたどる国立劇場の歌舞伎その1/国立劇場開場45周年記念特別座談会

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45周年の記念に、過去の記録映像を見ながら、坂田藤十郎丈と中村梅玉丈のお話を伺うという企画。司会は、今や顧問の肩書きを持つ、国立劇場歌舞伎公演生え抜きの演出部だった織田紘二氏。

開場公演(昭和41年)菅原の車引!二世鴈治郎の時平、八世三津五郎の松王、二世尾上九郎右衛門の梅王、七世尾上梅幸の桜丸!をはじめ、昭和56年までの軌跡を辿る。

大半がモノクロなのだが、主役を勤めた殆どが今は亡き…という感傷もあるが、何より歌舞伎という演劇の豊かさを再確認して、涙が出そうになった。絵空事とリアリティが混然一体となった化け物!この感動が私の原典なんだ!そして花組芝居の動機そのものなんだ。有難う「歌舞伎」!