塔の上のラプンツェル

| 修正

実写ミュージカルも含めディズニー映画は世代的に初期何作は見てます。最近では「美女と野獣」が最後の状態。他社ですが「トイストーリー」など、CGアニメの人工的な陰影に抵抗感があり遠慮していたのですが、何せ、ディズニー長編アニメ映画50作品目の記念なので、襟を正して拝見。

ドラマに感動する以前に、画面に涙しました。あの重量感(ダム崩壊)、あの質感(人物の肌、そしてあの「髪」)、あの照明(4万6千個の空飛ぶランタン)、あの奥行き(たまたま2D日本語吹き替えだったが、逆に判った遠近感へのこだわり)。セル画の昔が嘘のよう。アナログ当時のミュージカルを模しながらも(エッジくっきりのピンスポ!)、アニメだけしか出来ない、物理的にあり得ないダンス!

手書き当時、主役達は、フルアニメーションで可能な限り実写に近づけようとしていたが、今はそれを通り過ぎて、虚実の境を自在に行き来する。タッチがリアルになるのに反比例して、表現が飛躍する。その究極を見たように思うので、逆にこれから先、アニメ映画は何を未知の目標とするのかね?