僕を愛ちて/劇団鹿殺し

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ここの所、ストーリーの落ち着いた作品が続いていたが、久し振りに力技のごった煮を見せてくれた。初演では出番の少なかった父親古屋敷哲郎役が、鶴の愛と家族の愛をきちっと対比させたいという事で、隠し芸を引っさげた粟根まこと氏という人材を得て、大きな存在感を持つ人物となった。逆にすっきりしちゃったという意見もあるようだが、表現と言うものは発展の過程で一度は整理されるもんで、それに気付いて更に自らを壊す段階を経て脱皮する、この繰り返しなんだろうな。

丸尾くんもチョビちゃんもピンで注目を浴びつつあり、DVC00284.jpgそういう活動を奨励する人もいるそうだが、彼らは「劇団」に拘りたいと言う。大賛成なのだが、バブルという後押しがあった我々の時代と違う、細身な世相の今は大変だろう。でも、僕は彼らを応援して行こうと思う。

真っ赤な狐忠信な田仁屋さんと、鹿殺しの皆さんとワイワイ!二軒目の店で頼んだ、大きなお目目の「なめろう」傑作!