窓/M&Oplay+PPPPプロデュース

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窓はいつも開かれている。しかし出入り自由だからといって、いや自由だからこそ、人は惨めになって行く。倉持裕くんの世界を初めて拝見する。伊予屋さんや僕が共演した小林高鹿くんの本領を見た気がした。神経質なようで飄逸な透明感。100916_220015.jpgナチュラルな高橋一生君、野波麻帆さんのバイタリティ、ぼくもとさきこさんのちょこまかした小悪魔さ、野太い玉置孝匡君、繊細な近藤フク君、吉川純広君の痛々しい若さ。そして阿佐スパでの戦友、内田亜希子ちゃんのオトボケな素直さ。何より、ザラザラした会話が巧みで、空間、効果音、音楽のセンスの良さを引き出した倉持君の手腕。終幕直前の独白が気になったが、ともかくいい舞台を見せて貰った。ただ、「Penguin Pull Pale Piles」が一年半活動休止するのが残念。暫くお預け…。終演後、田仁屋のツンツン頭を肴に花組連で飲む。皆と別れて、満足感&満腹感に包まれ、茶沢通りをテクテク。これで雨が降ってなければな…。