香華/三越劇場

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佐藤B作さん、無念な降板直前の19日に拝見しました。軽さと重さが交錯する自在な演技の極地!山田五十鈴さんの当り役(五十鈴十種の内)を新派が引き継ぎました。原作を読んでいないのですが、昭和36年発表の小説なのに、劇中大阪万博(昭和45年)の話題が出て来るので、有吉氏「主題だけ外さずに、後は自由にお書きなさい」の助言通り、大藪氏が筆を存分振るったのでしょう。少し「芝桜」の正子と蔦代の遣り取りと似た、母(郁代)と娘(朋子)の関係。吃驚な結末で、良く出来た脚色だと勉強になりました。八郎役を代役する雄基くん頑張って!偶然同日に観劇した久本雅美さん(グローブ座以来、お久し振りっす!)が楽屋で号泣していた…。B作さん、元気になって戻って来て下さい。待ってます!