ザグレブとスポレート/6月11日(金)

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ホテルは幾ら高級になっても、朝食バイキングに並ぶ食事の種類は変わらないのね~。そりゃパンや肉類の種類は格段に多いですよ。でも野菜が前のホテルと殆ど同じ(パサパサな人参の微塵切りがプラスかな?)。唯一、一口大に切られたフルーツが高級感を作っていましょうか。冷房がないので開け放した窓からハエが数多飛び込んで来る事もなく、ノックもせず掃除のおばさんが侵入して来る事もなく、ゆったりした部屋で、初日の為に台詞を繰る。午後2時から舞台で手直し。特にプロローグを重点的に。実はクロアチア用に、フレデリック達がフランス語でなく、全てクロアチア語で作品の構造を説明する演出に変更したので、通訳の石川さんも含め、お3人初体験なクロアチア語に四苦八苦。挙句に仏人2人自分の不出来に吹き出す始末、やれやれ。どうにか終わってさて準備。ねえねえ、本番まで3時間以上あるよ…。クロアチアでは演劇の開幕が15分押すのは当り前だそうです。つまり時間通りにお客が集まらない。でも、開幕時刻の決定は舞台チーム側にあるのだそうだけど、だからと言って、まばらな客席のまま明ける訳にも行かず、間を取って午後8時10分開演となりました。DVC00033.jpg日本からお花を頂きました!自由席なのかしら。虫食いの客席なのに、客席後ろの通路や両サイドの階段に、立ち見やら坐り見やらのご見物が数多。誘導係という考え方がないらしい。順調に進んだ舞台だったが、ラスト間近でアクシデント!突然照明が落ちる。語り最中であった大久保氏が、台本が見えず完全にストップ。その中、フレデリックが「ストップ!ライトにアクシデントがありました。少しお待ち下さい!」。間も無く復帰して何事もなく閉幕したが、客席の中には、これも演出と思った人も居ただろうな。何せプロローグから、演劇的な約束事をことごとく壊しまくる舞台だから、お芝居としてどんな意外な事が起っても、舞台も客席もへっちやら状態だしね。終演後、ロビーで簡単なレセプション。特に誰それの挨拶がある形でもなく、ともかくお客さんや関係者が勝手に軽食をつまみ、酒を飲むだけ。程なくすると野外のテラスで二次会?仮設の舞台では、クラブのDJらしき男性が二台のアナログレコードを大音響でキュッキュッ!でもね、劇場にいらした皆様シャイなのか、誰も踊っとらん。DVC00041.jpgビゴル君が「お幾つですか?(英語)」と聞いて来た。どうしようかな?と思ったが、正直「フィフティ」と答えたら、「ほんと?33ぐらいかと思った(英語)」欧米人から見れば、東洋人てひどく若く見える現実を差し引いても、俳優としては嬉しいけど、演出家とか劇作家としてはね。僕、だから何処かで軽く見られちゃうんだろうね。態度もへらへらしてるし。同世代の演出家って随分老けたイメージだもんね。写真はホテルの一人飲みメニュー。スーパーの惣菜とワインだけど、気持ちは豊かっす。