阿部真理子さんを偲ぶ会

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100521_190807.jpg2010年3月29日に逝去された「MARY ABE」氏を偲びました。そうそうたる出版業界の皆様に交じり、唯一演劇関係者の俺達(武蔵屋、波多屋、伊予屋、咲酒屋、御老屋)。作家阿川佐和子氏の「阿部さんと親しくなる事の損得」と題すべき、痛快な逸話満載のお話、そして、完全極秘だった闘病生活を見続けた主治医の先生による、場内号泣のお話、この二つに挟まって誠に僭越ながら、スピーチをさせて頂きました。癌再発の衰えた体にも拘らず訪れた、岡山の牧場(阿部氏お気に入りだったそうです)主さんが撮った、まさに最後の写真。その時も「徹夜の仕事で少し具合が悪いの」と仰っていたとの事。彼女の手元に残った作品は全て、最後の旅行後に牧場へ郵送されて来たそうです。閉会に辺り、弟さんが披露してくれた五歳の折に真理子さんが描いたという象の絵!この時、既に生涯を通した作風が完成していたとは!?いい会でした。そして、「馬鹿野郎」が口癖だった阿部真理子氏は、本当に「いい人」でした。来年から3月29日には「マンモス忌」が催されます。