いよいよ最後の歌舞伎座

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20100415234508.jpg20100415170939.jpg第二部(寺子屋・三人吉三・藤娘)拝見。ともかく最後なんで啓蒙の一役を担おうと、歌舞伎座未経験の同業者を誘いました。昨年「BASARA」で共演した半間拓(はんまたく)君です。20代にしては、ちと大人顔です(苦笑)。変なマーク写ってますが、たまたまです(苦笑)。右も左も?状態だったので、様々レクチャーしつつの観劇になりました。『寺子屋』の玉三郎(千代)に泣きました。いつもの省略上演、「寺入り」飛ばして「源蔵戻り」からの上演ですが、先ず花道の出が、カットされたドラマを充分背負っての思い様々…。源蔵が切り掛けた時から、事実を飲み込んだ思い入れが細かい。双方ギリギリの気味笑い…。血を吐く思いの「お身替り、お役に立てて下さったか」不覚にも涙が出ました。『三人吉三』、ドラマの同時代性はあっても、いいパーセントを締める、七五調の台詞をはじめ演劇的な部分、現代人にとって「共感」というものが果たしてあるんだろうか…。出来の良し悪しでない難しさ…。傘寿直前の『藤娘』、奇跡です。照明で色が焼けた「(上手から)ちゃくみ(茶=柿、く=黒、みどり=萌黄)」歌舞伎座の定式幕、見納めです…。