花形歌舞伎/新橋演舞場

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「吉野山」車鬢、赤姫の古風な演出。松緑丈の引っ込みの笑顔が子狐な感じ。先代幸四郎の忠信、歌舞伎座の大舞台に書割の桜が桃色だった記憶がある。その時、藤太の先代三津五郎丈が幕切れに笠受け取ってトンボを返ったっけ。「伽羅先代萩」竹の間があるのに、飯焚きしない、ストーリー重視な演出。今のお客さんにはこれがいいかも。赤の着付で通す政岡。昔、武智鉄二氏が演出した際、竹の間と御殿は本来同一空間という主張で、誰も着替えなかった。小槙が黒尽くめの九段目お石風なのは初見。先年、菊五郎丈の政岡の時、お被布(高貴な人物しか着ない)を着た型よりは、理屈に叶っているか。嵐君、まさかの勝元に、真摯に取り組んでいました。海老蔵ショーのような刃傷に、仰天。歌舞伎座近くの券売機で注文するジンギスカン屋へ!食べ放題と言ってもなかなか沢山食えないね…。でも肉は美味かった。