ダズリング=デビュタント(日本画版)/あやめ十八番

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三島由紀夫を狙ったそうだ。新劇が古典に対抗し得る表現を、セリフのエロキューションに求め、満艦飾な修辞に彩られた戯曲を残した。当戯曲の文体も一文が長く、出演者一同苦労したとの事。

浪費とセックスしか興味のない、堕落した華麗なる一族が、梅毒と天然痘をミックスしたような性病の蔓延で、滅亡して行く様子を描く、実に骨太なドラマ。

様々な思惑があろうが、新作ダブルキャストは現場も大変だろう。例外を含む男女入れ替え配役に関してなど、個人的な意見は、初日乾杯の席で、代表殿にはお伝えした。

劇作と演出との距離感は大切である。二次元を三次元に移す作業は、お芝居の膨らみを左右する怖い仕事だ。

挑戦する姿勢は良い。自分も忘れないようにしないと。


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