10時間/座長

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久し振りにネバッた稽古をしちゃいました。大佳境ですもの!明日は、現場の設営作業とか、衣裳やら小道具、諸々でバタバタするんで、中身をやるだけやらなきゃならん!と頑張りました、ふ~。過去2度上演しているんで、蓄積されたものが、今に効果を現していると感じる事しきり…。個人的に言えば、あれから35年だものね。

1週間を切りました/座長

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DVC00590.jpg稽古場に、初演以来天守の音楽を担当して頂いてます坂本朗氏が来てくれました。朗読劇という様式なんで、発する言葉以外に重要なのは音楽です。動かないんで12年前通りは無理なのですが、逆に、初演した15年前の初心に戻れるような気がしています。そして丁寧に丁寧に。

衣裳デザイン/座長

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やっぱり役者だからね、着るものにはうるさくなっちゃう。自分が演出する時は、外部公演でも、小物に至るまでチェックしないと気が済まない。

天守初演の時はデザイン画を描きました。過去にも幾つか描いた時があったので、それをまとめて画集でもという企画が立ち上がりかけた事もあったかな…。

絵画教室は幼稚園当時から。最初は強制的に行かされたんだけど、次第に面白くなってね。小学校では漫画にもハマった。今の技術革新の実際は知らないけど、昔は原始的でね。コマ(何ミリ単位で定規使って)もトーンも手作業ですよ。当時はギャグ漫画中心なんで、単純な線で立体を描く為に、デッサン力は必要と教わった。その延長で高校の時は、受験する気がないのに、美大受験専門の学校に木炭デッサンを習いに行った事もあったな。

富姫/座長

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初演、後半の赤姫着付、無地だったのですが、衣裳屋さんからお借りしたもので、生地の重ね具合が本物だったので、重くてね。40歳前だったのに、幕切れ近く、引いた裾やら振袖やらを奇麗に見せるなんて余裕が出なかった。再演は軽い物を誂えたので、どうにかでした…。出たら最後、引っ込んでもアタフタ着替えてますから、休む間無し。とても気持ちの良い役ですが、花組演出だと体力的に「エライ」のです。

今年三演目、花組HON-YOMI芝居なので、そういった足枷(あしかせ)がないんで、台詞に集中して鏡花世界を純粋にお見せしようと思います。

2000年再演の逸話。床山の助っ人に大歌舞伎出身の方が入ったんです。或る立女形を担当していらした事を初日が開くまで知らなかったんですが、舞台稽古で御老屋の亀姫の頭を見て思わず「鬢(びん)がいい形だね~」。僕がデザインした初演以来の侍女達の紫帽子も「饅頭」型を選択しててね。それを指摘したら、「知ってるから怖いな」と言われました。

図書之助/座長

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15年前の初演時、伊予屋は所謂「抜擢」だったと思います。配役を座内で決定発表する前に宣伝写真を撮るスケジュールだったのですが、図書之助として私の富姫とのツーショットで、伊予屋には「内緒だよ」と伝えた記憶があります。

新神戸オリエンタル劇場の本番、大阪芸大で直の先輩だった(大学寮で一緒?)劇団新感線の橋本じゅん君が見に来てくれて「桂をよろしくお願いします」と頭下げられました。可愛がられてたんだな(ちょっとした逸話を聞くと、面白がっていじられてたかも?)、改めて責任を感じました。

1997年/座長

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初演の稽古が始まる前に、花組芝居の関西公演の帰り一人遠回りして、現地「姫路城」を拝観致しました。丁度、世界遺産登録直後で、外人さん多かったな。天守閣、これっぽっちも闇の世界が感じられない、最上階の見晴らしの良さに驚いたのですが、土台となる石垣部分の最下層は、薄暗くて怖かった。この二つのイメージから演出を決めて行きました。

シンセサイザーに対抗するには、ロックだッ!「闇」に拘りました。都会で闇を感じる唯一、高層ビルの工事現場。夜間、人が居ないし、電気配線、まだ引かれてないし、暗ッ!だから眼下にはキラキラしたネオンが見えるが、宇宙に近い場所で、妖怪達が好き勝手やって、人間どもを馬鹿にする、原作の意図を現代に移せると考えました。

1977年/座長

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坂東玉三郎丈が初めて富姫を勤めた日生劇場。あれこそ、僕が今ある活動を始める動機の大きな一つとなりました。

歌舞伎は好きだが、伝統世界で子供から修業をしていないんじゃ、到底役者になんぞなれないと思っていました。歌舞伎以外で、こんな舞台に参加したいと感じた最初でした。

冨田勲氏のシンセサイザー、高田一郎氏の真っ黒な美術。随分後にお会いして「あれ良かったです」と申し上げたら、「あれはね、黒漆に蒔絵のイメージだったんだよ」とニコニコ話して頂けました。増見利清氏の演出で、歌舞伎、新派、新劇など、混成チームでも、あの世代だから濃厚だった~。

強烈な記憶だっただけに、逆に花組で取り上げるのを躊躇していましたが、ようやく手を染める気になったのは20年後(1997年)でした。2000年に再演し、久し振りにリーディング形式で、皆様にお見せ出来るのが本当に嬉しい。しかも初めて本拠地「セーヌ・フルリ(二子玉川)」でのご披露!3回目となる伊予屋と共に、もう一度丁寧に取り組みたいと思います。二十五周年ですもの。

「天守物語」公演情報

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凛々しく若き鷹匠が、魔性の住まう天守閣に足を踏み入れるとき、
この世で一番美しい恋物語が始まる…。
泉鏡花の夢幻世界が、リーディング版新演出にて上演決定!

花組HON-YOMI芝居 『天守物語』

◆原作/泉鏡花 ◆構成・演出・出演/加納幸和
◆出演(予定)
原川浩明 桂憲一 北沢洋 松原綾央 磯村智彦 
美斉津恵友 丸川敬之 二瓶拓也

◆日程/2012年5月18日(金)~20日(日)・25日(金)~27日(日)
5月 18・25
(金)
19・26
(土)
20・27
(日)
13:00   
14:00   
17:00   
19:30    
   ★土曜夜の回限定、プチ座談会あり!

◆会場/セーヌ・フルリ
◆アクセス
東急田園都市線・大井町線『二子玉川駅』東口(改札を出て右)から徒歩6分

◆チケット
料金/全席自由 2,500円(当日 2,800円)
発売/3月24日(土)~
取り扱い/花組芝居 03-3709-9430 
     オンライン予約は当HPにて >>お申込みはこちらから

「海神別荘」なつぶやき

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