1997年/座長

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初演の稽古が始まる前に、花組芝居の関西公演の帰り一人遠回りして、現地「姫路城」を拝観致しました。丁度、世界遺産登録直後で、外人さん多かったな。天守閣、これっぽっちも闇の世界が感じられない、最上階の見晴らしの良さに驚いたのですが、土台となる石垣部分の最下層は、薄暗くて怖かった。この二つのイメージから演出を決めて行きました。

シンセサイザーに対抗するには、ロックだッ!「闇」に拘りました。都会で闇を感じる唯一、高層ビルの工事現場。夜間、人が居ないし、電気配線、まだ引かれてないし、暗ッ!だから眼下にはキラキラしたネオンが見えるが、宇宙に近い場所で、妖怪達が好き勝手やって、人間どもを馬鹿にする、原作の意図を現代に移せると考えました。