353
この間帰った時に見せられた母の自慢の写真。
…親子だなと思った。
こういうのを田舎では「おだぢ馬鹿」という。
千葉に住む叔母(母の妹)が実家に携帯電話を送(贈)ってくれて、久しぶりに母の声を聞いた。
この数週間誰かのお葬式が続いて彼女は憔悴してるようだったが、
「今は帰ってくんな」と、気丈に言い放った。
そりゃねぇべと思ったけど、八重子さんには逆らえない、よくよく考えると多分に僕を気遣ってくれてのコトだと思う。
ゴールデンウィークの帰省は諦めた。
こうなりゃ毎朝電話してやるっ！
頼むから…
充電の仕方おぼえてくれよ～。
352
昨夜、幼なじみから電話があって…大船渡中学校バレー部のユニフォームが(個々に自宅管理だった)、津波で流されてしまっていたらしい。
三年生の最後の大会前に揃いで新調してあげたい。
が…僕の代のバレー部OBの中で被災していないのは2、3人しかいない。
となると、おそらく負担額は相当で、ギリギリで生活してる小劇場俳優にはちょっと無理。
なじょにしたらいがべ？
351
大船渡の先輩諸氏(東京在住)の呼びかけで、
「東日本大震災被災地復興支援がんばっぺしプロジェクト」
http://ganbappeshi0311.com/
が始動し、昨日その賛同者の会合があった。
まだ立ち上げたばかりだけど、さしあたっての活動はステッカー
(↑画像のが縦書きになって、店舗、個人用とある)を一枚500円で販売、
収益金の全額を義援金に充てるので、皆さま、ご協力よろしく頼みます。
その義援金の行き先はただいま協議中で、効率、反映の度合いを考慮して決め、
後日発表する予定。
故郷の復興のために、東京から一人で出来るコトには限りがある。
でも、同じ気持ちの人達が集まれば集まるほど、いろんな何かが出来ると思う。
地元(被災地)とも連係しながら、情報交換、ディスカッション、発信の場になり、
そして長期的に支援していければいいなと思う。
がんばっぺし！
350
大船渡は、一昨日の大雨で土砂崩れがあったそうだ。
実家もこの間の時点で、建て付けが悪くなって閉まらない戸が何ヵ所かあった。
周りも道路が割れたり逆に隆起したり、度々の大きめの余震で地盤も相当ゆるんでるだろうし…はぁ…心配のタネは尽きない。
349
僕の実家近くの、とある無人の家の玄関にこう貼り紙がしてあったらしい。
「この家にあるものは全て盗まれました。もう何も盗るものはありません、灯油も抜かれました。」
哀しい、そして怒らずにはいられない。
街が無くなってしまったから…ヒトは人じゃなくなるのかな？
故郷には、大船渡にはそんな奴はいないと信じたい。
あの梅沢富美男さんが、避難所になっている大船渡北小に炊き出しに行かれたそうだ。
このコト自体はホントに有り難い話だが、彼のblogの写真を見ると、あくまで僕の印象だけど…現地の状況が僕が帰った時とあまり変わってないように思う。
復興にはとてつもなく長い年月がかかる。
今焦ってもしょうがないのかも知れないけど、何とかしたい。
頑張っぺし、大船渡！
348
家が、地震で倒壊したり津波で流されたりしなかったのは幸いなことだけど、自宅にいる人間には支援物資がまわっていかない。
状況は皆一緒とは言わないが、彼ら(両親)も被災者であることに違いはない。
なのに、やっかまれる。
昨日、ツィッターで知り合った(元々は見ず知らずの)奥州市在住の方々が、大船渡の実家に食糧を届けてくれた。
ありがたい…。
人のあたたかさが身にしみて涙がとまらない。
本当に何てお礼を言ったらいいか…時間かかるかも知れないけど、必ず、必ず何らかのカタチで倍返ししたい。
そして、絶対に復興してみせる、その日まで絶対にあきらめない、とあらためて心に誓った。
頑張っぺし、大船渡！
頑張っぺし、自分。
347
この間実家からもらってきた…というか自分で挽いて粉にしてきた茶葉を使って、
白玉・緑玉ぜんざいを作ってみた。
300円なり。
この分の売上は全額お店のガンダム募金へ、そして「大船渡市災害義援金」口座に
振込むので、皆さま是非とも！
一番母親に食べてもらいたいが、ダメ出しが怖い。
346
震災前日に撮って月末放映する予定だったモノが、昨夜やっと放送になった。
あまりやりたがる人がいないらしく、義理で引き受けたような仕事だけど、細かくコツコツやっていけば結構な義援金になる。
それに大船渡でも放送され、地元の同級生からメールが何件も来たりして、やった甲斐もあるな…と。
両親にも観てもらいたかったけど、その番組が始まる頃には寝てるだろうな。
345
今朝もかけてみたが、まだ電話がつながらない。
この間(震災1週間後)は、
羽田-秋田(飛行機)
秋田-盛岡(新幹線)
盛岡-北上(在来線)
北上-遠野-大船渡(車)
で、メチャメチャ遠回りして山側から帰った。
気仙沼(宮城)側から陸前高田に入る二つの橋が津波で落ちて無いので、よく利用してた夜行バスは気仙沼までの運行。
大船渡線は、沿岸部の線路自体が所々流されていて、復旧のメドが立ってない。
つまり…公共の交通機関では大船渡に帰ることが出来ない、あるいはものすごく難しい。
今ほど故郷が遠くに感じたことはない。
344
昨日はウチの何人か(大井さん、雷象くん、大野くん、橋本さん)と、
各所のスタッフさん(主に照明さん)と合同で野球の試合＠上野・正岡子規野球場。
こんな時に野球なんてと思われるかも知れない。
でもどうしてもやりたかった、何かスカッとしたかった。
試合自体はいろいろあって結果敗けたんだけど、やれたことが何より嬉しい。
そしてメチャ楽しかった！
スポーツは人を不幸にしない。
この１ヶ月ちょっとのコトを忘れていられる、自分はやっぱりスポーツ馬鹿だ。
343
今年はじめに食べた広田湾の牡蛎。
これだけじゃないけど、三陸産のワカメ、メカブ、ホタテ、アワビ、
もしかしたらサンマも、しばらく食べられないのかな…。
と嘆いてたら、知人から耳より情報がっ！
http://www.sanriku-oysters.com/index.html
何年でも待つよ。
頑張っぺし！
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今回の震災がきっかけで再び連絡をとりあうようになった人達の中に、実の姉も含まれる。
歳が６つ離れている「悦ちゃん」とは、僕が中学に上がるまでしか一緒に暮らしてないけど、姉弟の絆は意外と深い。
が…嫁いでるし、三人子供いて助産婦さんの仕事も大変だと思うけど、盛岡在住なのに何故帰らない？何故弟の僕にすぐ連絡よこさない？
今回の、あまりの動きの鈍さにさすがに怒った。
でもまぁ考えてみたら父親似なんだな、カバネヤミ(面倒くさがり屋)は。
そんな姉からメールが届いた。
「今お前に言っておくが、私が死んだら横道家の墓に入れてくれ、頼む」
かわいいヤツ…。
341
「頑張っぺし」には、「頑張れ」には無い、一緒に！的な意味あいがある。
東京に出てきた頃から感じていたが、気仙の人間は基本ラテン系だからアメない(くさらない)。
伊達藩から宮城になるときに棄てられた過去も気にしない。
いや、ホントはちょっと気にしてるんだけど。
大船渡はもうちょいで桜満開だな。
頑張っぺし！
340
昨夜、つい二、三日前大船渡中学校(避難所になっている)へ、あるロックバンドの人達と一緒に支援物資を持って行ったというカメラマンの方がご来店。
スゲー偶然、スゲー出会い。
100万回ありがとうを言っても足りない。
毎朝実家に電話をかけているが、まだ繋がっていない。
食糧はまだ大丈夫だろうけど、そろそろ他のいろんなモノが底をつきかけてると思われる。
東京での支援活動と並行して、現地・大船渡で何かやれないものか？と考えているところ。
また行っちゃうか!?
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公演中に差し入れでいただいたハート形メンチカツパン。
やっぱり…「必ず最後に愛は勝つ」と信じたい。
これからのコトを考えた。
チャリティでもボランティアでも仕事だったとしても、
積極的に精力的に演っていこうと思う。
芝居、朗読、歌、踊り…とにかく、それで誰か一人でも元気になるのなら。
僕はスターじゃないから、巨額の義援金や炊き出しに出向く資金力も
持ち合わせていない。
でも、今後自分の稼ぎ出したお金は、自分が枯渇・貧窮し過ぎない程度で
出来る限り岩手の、いや大船渡の復興に充てようと思う。
先日、岩手出身の連中で何か出来ないかと集まったが、皆アツい想いはあるものの、
住んでた(実家の)地域の違いで微妙な温度差を感じた。
同じ岩手県人でさえそうなんだから、
僕は、僕だけは「大船渡」をエコヒイキすることにする。
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7日夜の地震でまた停電になり、実家周辺と連絡が取れないままになっている。
高台にあったおかげで津波はかろうじて免れたが、高台にある故に電気、水道、電話の復旧が遅くなるという皮肉。
一度確かめてるから大丈夫だとは思うけど、またすぐ大船渡に行く準備はしておきたい。
先週はじめ、仙台在住の同級生が実家にお米を届けてくれた。制作さんの呼びかけで、事務所から物資を送ってくれた。
ありがたい。
母は泣いて喜んだに違いない。
物資そのものも有難いけど、多分母は、僕にそんな友達、仲間がいることの方を嬉しがったと思う。
震災以来、「こんな時に人が出るなぁ」ってつくづく感じさせられる。
自分も、なかなか難しいけど、自分を差し置いて人の痛みを慮る人間でありたい。
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北京蝶々「パラリンピックレコード」は、好評のうちに、そして大盛況で4日間・全6ステージの公演を突っ走りきるコトが出来ました。
ウチの厳しい先輩方や座長の評価はわかりませんが、自分に出来うる、求められているコトを全力で演りきったつもりです。
実は、この間大船渡に帰った時、父母のどちらかが具合悪かったり、「(東京に)戻らないでくれ」と言ったりしたら…降板することも考えていました。
でも今は、「立つべき舞台があった」コトをとても幸せに感じています。
観にいらしてくださった全ての人に感謝！
励ましのメールをくださった方にも感謝！
この芝居に誘ってくれた北京蝶々の大塩君、それを実現した中屋敷君、スタッフさん、一緒に芝居を作った共演者の皆にも感謝！
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こんな時に…って思われるかも知れないけど、こんな時でも、
こんな時だからこそ芝居をするしかない、それが自分の仕事だから。
東日本大震災の影響で、各方面の舞台公演等が中止・延期になっている。
それでも北京蝶々は敢えてやることを決意した。
社会貢献もない不要不急のモノだけど、こんな時だからこそ是非観に来て欲しい。
この芝居で日本を元気にするっ！
北京蝶々第16回公演
「パラリンピックレコード」
作・大塩哲史(北京蝶々)
演出・中屋敷法仁(柿喰う客)
4月7日(木)～10日(日)
＠三軒茶屋・シアタートラム(世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー）
〈タイムテーブル〉
7日(木)19:30
8日(金)14:30/19:30
9日(土)14:30/19:30
10日(日)15:00
※開演1時間前受付開始、30分前開場。
チケット(全席指定)
前売・当日共3300円
チケットのお求め(ご予約)は…コチラ↓にお申し込みください。
http://ticket.corich.jp/apply/23245/012/
横道扱いのチケットとなり、僕がものすごく助かります。
たくさんの方のご来場を心よりお待ちしております。
