イリアス/ル・テアトル銀座

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3000年前、「演劇」という概念が恐らく無いであろう時代の「口承文学」を、「日本現代演劇」の価値観で「演劇化」しようという試み。或るッ丈の戦いが額縁舞台で繰り広げられました。神々の存在を信じ、その神々が身近にいる人々が運命(神が決めた結果)と抗うドラマ(?)に向き合うには、こんな演技が必要かも知れない、こんな視聴覚でなくてはいけない…。DVC00159.jpg表現それぞれの選択にはご意見があるかも知れないが、目の当りにした自分の感想は、只々、スタッフ&キャストの努力に敬意を表したいです。超大時代なのに、孤高の寂しさが見える内野君。貴方の竜馬に海舟をさせて頂きました(テレビ)、池内君の頼もしさ。知将らしい高橋君。阿佐スパの現場で感じたあの気だるさが微塵も見えない奥方振り!馬渕英俚可ちゃん、口紅キラキラでした。新妻さんの歌唱力、あ~んど舞台と楽屋のギャップに驚愕!チョウヨンハ君の若さ。木場氏の確かさ。そして平幹二朗氏の雄大なナチュラル!スタッフでは、宇宙の不気味を表現する金子飛鳥氏の音楽が実に相応しい。これは音響のお仕事かしら、要所要所で聞える超重低音の響きが心憎い。途方もなく長大な叙事詩をここまで今風の体裁にまとめた木内氏(脚本)にも拍手です。写真は共に観劇した那河岸屋の最新ヘアスタイル。本編と関わりなさ過ぎ!でした。