泣き虫なまいき石川啄木/ハイリンドvol.9

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井上戯曲定番の歌というエンタテインメントがない分地味ですが、じっくり良く出来た本です。武蔵屋の演出も、会話を大切に遊びなしで正攻法。戯曲自体が事実を丁寧に追っている分、風俗も嘘がつけなくなる。鉄瓶の持ち手は熱くない筈。真夏の日常に足袋は履かんだろう。明治末、場末の床屋が、果たして「タオル(製品としては当時実在したらしい)」を扱っていたか?カツは髷だろうetc.こだわり出すと切りが無い。でも、久し振りに物語に身を任せる事が出来た。客席に、「BASARA」でご一緒し、また射留屋や鳴流屋がお世話になった伊勢直弘くんが居ました。御老屋と田仁屋と共に、初日打上げに参加。