太宰治のオンナの小説

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注目は、浅田よりこ氏、小林美江氏、岩崎加根子氏、女優三世代による朗読。今時の演劇現場で、「読合せ稽古」って皆無なんだよね。どうせ稽古初日に脚本脱稿してる現場少ないし、まして劇作家で自ら本読みする人もなし。台詞を吟味するなんて、する現場が古臭いのか?ダサイのか?マジで「本読み」と「読合せ」の違いを知らない演劇人も続出だし…。しかし「リーディング」だもんね。声が世界をイメージさせなければならない訳さ。しかも、俺仕込みのオーニョの演出です。芝居する音楽(保坂修平氏)とも丁々発止しなげればなりません。皆さん頑張りました。特に大先輩加根子さんご苦労お掛けしました。でも、この贅沢な空間が、オーニョのボスとして誇らしかったです。「葉桜と魔笛」の多重などんでん返しは、お涙頂戴風な、人間の優しさが生む「哀しさ」で、これが太宰!?と目から鱗でした。芸達者な藤崎卓也氏に比べ、生キャラクターで責めた鳴流屋さん。「あのさ…」お互い終電車の別れ際、本音は言うといたじゃけん。