実は…。

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撮影現場では日々の進行が大事なので、余り訛りにこだわり過ぎて、芝居がおかしくなったり、時間が掛かるのはご法度で、多少変でも目をつぶるようですね。その代り、言って直ぐ直る俳優には細かく言うようにしていると先生が仰ってました。半ば京都人の僕の場合、本番ギリギリまで随分直して頂きました。文楽の竹本住大夫氏が嘆いてました。最近は、吉本の影響か、大阪人でも本来の訛りが崩れていると。言語は時代と共に変化するのが当然ですが、古典の語りとしてはそれではまずいようですね。亡くなった金田龍之介氏が仰ってました、関西訛りが一番難しいと。音が微妙らしいのです。折角のエイプリルフールなのに、洒落た嘘も見つからない…。