坂東流の「娘」道成寺/歌舞伎座

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赤で始まり赤で終わる。処女が踊る「恋の手習い」。残念ながら震災で焼失したが、秘伝の一巻まで存在した幻の舞踊が目の前に!人気だけで踊るのでない、本当の伝承とはこれを言うのであろう。そして、一瞬のブレもなく、しかもたおやかさを忘れない女形舞踊を踊っているのは、紛れもない「弁慶役者」なのだ!引き抜きもお見事。特に山尽くしから振り鼓へのそれが珍しい。もう嬉しくて、共に見物した、歌舞伎好き那河岸屋と、三軒ハシゴしちまった(苦笑)。