学生当時からお世話になり、花組芝居でも、「怪誕身毒丸」「天変斯止嵐后晴」で生演奏含めてご協力を頂いた朝重さんがお亡くなりになりました。お人柄からにじみ出る丹精な表現で、いつもにこやかに我々に接して下さいました。「身毒丸」の博多公演の打ち上げでは、長浜の屋台での未明までの乱痴気騒ぎにも嬉しそうに加わって頂きました。意欲的に行われていた毎年のリサイタル。昨年11月、勉強だ!と皆で聞かせて頂いた忠臣蔵の演奏会が、お会いした最後でした。ご病気の事は存じていましたが、しっかりとした舞台で、終演後にご挨拶に伺っても、久し振りの再会にお喜びの様子で、お別れする時も名残り惜しそうになさっていたのが思い浮かばれます。本当に有難うございました。