恋一途/座長

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女優という生き者は、時と場合でコロコロ色を変えるのが生業であるが故に、恋にも不純な印象があるが、40を過ぎたアルカージナ、時分の花は既に枯れた今、己れの可能性を広げる為、誠の花探しを手助けしてくれ、しかも若さを背伸びするにはピンポイントな、年下の売れっ子作家への恋は、それこそ一途、イヤ必死である。

脇見をする恋人を繋ぎ止めんとの大芝居が見せ所だが、如何にも大仰に書かれていて、軽くなり勝ちだが、それでは口説かれ納得する男が馬鹿に見えてしまう。

11年前は立ち役(男役)に飢えていて、優柔不断な男の方を演じたが、年と共にお陰様で様々体験出来、今回、日本女優こぞって垂涎たる「アルカージナ」役をさせて頂く事にした。