「死んだ昔ば想いよる八月の、精霊流しの十五日ば、終戦って決めた人なあ、粋な人たい、酷な人たい」
岡部耕大氏作「精霊流し」おばばの台詞である。2010年に演出させて頂き、その際「おばば」を演じた故馬淵晴子さんの、柔らかな声音が耳に残っている。
様々なキッカケで、楽日が70年目の終戦記念日に当った。敗戦の信じられない痛手、犯してしまった数えきれない物事
。そして、世界でも類のない大復興。その苦労と努力の賜物として、平和で幸せな国に我々は生活している。(ここに来て、いよいよキナ臭くなった国際情勢に、日本が追随しつつあるのは気になるが
)
グルグルと巡る思いを抱き、ホームで仲間達と演劇を行える嬉しさ有難さを、大事にしたいと思う。
真夏に咲き誇る、紅白の百日紅を添えて。