綺麗な日本語/堀越涼

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こんばんわ。
堀越涼です。

先日は、あやめ十八番のアトリエ公演『淡仙女』に、たくさんの花組芝居ご贔屓の皆様にご来場頂き、誠にありがとうございました。

あやめでは、作・演出を務めさせて頂きましたが『婦系図』では、一人の役者として、精一杯頑張りたいと思っております!



……。

自分で、劇作に挑戦したり、こういう風にたくさんの皆さんに向けて文章を書くといつも感じるのですが、日本語って、難しいですよね。上に書いた、挨拶、なんだかおかしくないですか?大丈夫ですかね?『先日は』って表現はあってるのかな?助詞は間違いないかな?『誠にありがとうございます』が正しいのかな?また、ちょっと下にきて『務めさせて』は漢字あってる?『努めさせて』か?『勤めさせて』?これはない?とかね。


これだけの短い文章で、もう二回もグーグル検索をかけているんです。本当に語彙がなくて、無知で恥ずかしくなりますが。


まだまだ新米で、戯曲の書き方など何もわからないまま台本を書いていましたが、それでも自分で芝居の台詞を書くときは、一つ、なるべく綺麗な日本語を使おうと意識しています。
勿論、現代劇ですので、所謂、若者言葉も使いますが、それでもなるべく綺麗な表現になるよう言葉を選び、出来るだけ品のない言葉は排除するよう心掛けています。効果としては用いますが、普段使っているような、やべえ。ぱねぇ!だけでは、物語は進行しません。


今。
役者として、泉鏡花に向き合うと、その圧倒的な日本語の美しさに驚きます。なんて、綺麗なんだろうと。若い舞台俳優の多くが、こうした素晴らしい日本の戯曲に触れること無く、自分達の言葉だけでお芝居を作っているのは、とても寂しいことだと思います。



座長、ありがとうございます。
僕たちは幸せものです。

若手連も奮闘していますから、『婦系図』是非ご注目下さい。


頑張らなくちゃ。