2016年9月アーカイブ

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うみ/西瓜糖

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戦争という極限の状況が、人々の業を丸裸にする。海辺のベトベト、砂のザラリ、蛙の鮮血、汗etc.これらのイメージが、人物達のササクレをより刺激する。

場面が淀んで来ると、いい間で新しい局面が投下される小気味良さ(作=秋之桜子)。幕切れの合唱曲が良いね、祐子さん、丁寧な演出振りは、出演者から聞きましたよ。「語り」術の極致を見せてくれた美代子様、凛とした淑やかさはお手の物!

その他適材適所の妙は、西瓜糖十八番で、20代から70代、それぞれ本物の世代が演じる厚味。

正義とか、潔白とか、言えば言う程、醜くなり、開き直った悪が潔く見える。人間て、だから魅力的なのかも知れない、と思えるのは、お人柄が温かく優しいキャストとスタッフ揃いだからだろう。

「桐一葉」八人衆で、終演後飲み会まで割り込んでしまいました。だって楽しかったんだもん!

この公演が終れば、漸く合流する蜂屋(はちや=八代進一)さんを、「桐一葉」組として繰り出して拝見。

ケンメイ(和田憲明)氏の良い仕事を又拝見出来た。

事件の背景にある巨大で黒い影に、翻弄されて行く男(捜査官etc.)達の葛藤が、只でさえ狭いシアター711の空間に、対面式の客席を仮設して、臨場感タップリに繰り広げられる。

ケンメイ氏の演出を2回経験している身として、稽古での修羅がどれ程だったか、俳優達の緻密な演技を見れば良く判る。同時に、音楽と効果音の使い方が、いつもながら秀逸。この濃さが良いのだよね。

「ネオかぶき」で女形を売りにしていた役者が、演劇の良心「カトケン」の現場へ呼ばれる時代が来るとは!時の流れを思わずには居られない。咲酒屋さんの実力でもある。

これ程シェイクスピアパロディな戯曲とは思わなかった。殆ど痛快と言っても良い。力量のある俳優のチョイスが抜群で、素直に劇世界へ入って行けたが、やはり日本人による欧米人表現だけは、如何とも…。

既に11月公演が発表されている。年3回のペースが、ここ数年、年4回になっている。花組芝居も年5回を経験した事があるが、あれは時代の後押しもあったのだから、昨今の経済事情でこの回数は、全く凄まじい!脱帽である。

昨年、博多座でご一緒した「西川瑞(ずい)」君出演と聞き、拝見。

キャラのはっきりした役と出演陣。作・演1人、俳優2人、によるユニットという形態も含め、今どき風、という言葉で一括りしてはいけないだろうが、印象としてはそうかな。

「影男」という存在が、少し引っ掛かるけど、観客を上手く引っ張り込む、カジュアルな脚本で、サラッと見終われました。

一緒に見た、博多座同士、自由治屋(ふりいじや=押田健史)と、「瑞君は瑞君だったね」という感想が一致。ええ、ちょっと強面なようで、柔和な達磨さん、と言った見た目そのまま。たまに毒を吐くが、至って穏やかな男です。

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