震える手、油汗、深い思い

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紀伊国屋ホール、ロビーにて。
終演後・・・
金座長「おー!!磯村!!太ったなーお前!!!」
元新人「あっ、はいっ・・・いえ・・・」
初めての握手。

新宿梁山泊公演「リュウの歌」拝見。
近童弍吉さん、元師匠松岡哲永さん、韓国での「地獄仲間」元幹部の俳優さんと共に・・・

終演後、新宿の居酒屋での打ち上げに参加。
座長「花組はどうや」
元新人「はい、なんとか、やってます・・・」
座長「しかし太ったなお前、彼女でも出来たんか?」
元新人「いえ・・・」
座長「美味いもん食ってんのか」
元新人「あっ、ええ、そう・・・ですね」

悲しいかな、嬉しいかな、金座長と会話をしたのは、入団面接試験以来初めてかも知れない。
退団の際も、直接話す事すら許され無かった立場であった俺・・・止まらない汗。
小刻みに震える手。
しかしながら心地よく、暖かな気持になった。

公演を観に来る度に感じる緊張感、懐かしさ、生涯忘れる事の出来ない地獄の思ひ出。
「今度、客演してよ。一緒にやろうよ、天幕で・・・」
幹部の女優さんに誘われた。
止まらない汗。
小刻みに震える全身・・・

深夜、新宿にて

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役者とは、男とは、人間とは・・・

劇団1980公演「ええじゃないか」拝見。
演出「新宿梁山泊」座長、金守珍。
今村昌平監督作品を、限りなく「アングラ」の泥とエネルギーにまみれさせてしまった。
アングラは常に古臭く、新しい。
間抜けで、ずれていて、二枚目であるとオモフ・・・

終演後、打ち上げに参加。
せっかく観に来てやったのに、客演の近童弍吉氏は女子とのお話しに夢中でおられる様である。
会場をそっと抜け出した野郎共。
1980若手、幌張馬車、映像俳優、花組芝居しゃくれ、新宿西口のBarに落ち着いた・・・
幾つになっても、何年やっても、何処まで行っても、野郎役者が集まると、会話の内容は同じである。
「役作りってさ」
「あの時お前はよ」
「演出家に言われたのはさ」
「方法論の違いだけどね」
「使え無えなぁ」
「結局お前、どうなりたいの?」

結局終電で帰りたい野郎共はウヤムヤのままに解散した・・・


役者とは、男とは、人間とは。
夢心地のまま倒れこんで、次の日の朝、無理矢理起きて、夜まで生きて・・・

人の好意を無視する男

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人生は「冒険」である。
「自分探しの旅」である。
 「普通って何?」
 「親の敷いたレールの上を?」
 「安定した 将来って何だ!」
 「自己変革」
 「変身願望を成就させるんだ!」・・・・・・
以上、俺を「この仕事」に引きずり込んだ、十数年前の懐かしの刺激物の一部である・・・


最近、毎日「冷や奴」である。
葱、生姜に茗荷、おかかに醤油。
冒険してない。イケない。刺激無し。安定してしまっている・・・
そこでおもむろに冷蔵庫から「ごはんですよ」を取り出し、絹奴さんに着せてみる。
せっかく「ごはんですよ」と言うてくれてはるのに豆腐に・・・
結果「桃屋」の敷いたレールから脱線。
冒険的な味。
3ヶ月後気持に余裕があればもう一度試してみたい味。
わざわざ「ごはんですよ」を買って迄試す事は無い。


「ウマクナイ日」これも又我が一日。

次の日何も無い夜に・・・

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「宝焼酎PURE25のサントリージョッキ生割り」
今月の魔酒です。
「全国小学生空手チャンピオン」に後ろ回し蹴りを喰らった様な酔い方をします。
次の日、布団を干したい方は御遠慮下さい。
出れません、布団から・・・

成長と信じてみたい・・・

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芝居を始めた頃、嫌、芝居を始める前から、どんなにいい芝居を観ても、斜め38度から観てしまっていた。
感動している自分を認めず、荒探しばかりしていた。
まぁ、だからこそ、何か自分を勘違いして「この世界」に足を踏み入れたのかもしれないんですけど。
「人と話せ無い」
「目を合わせる事が出来ない」
「声を出して笑え無い」等々・・・
よくもまぁ役者なんぞになろうと思ったもんやで・・・


次の曲をかけるのは誰だ」拝見・・・
恐ろしく軽い芝居。
「スゲーよな、こういう芝居って」
観る者を心地よくするって凄いと思う。
ここ最近、純粋に感動している私でして。


ただ、つまらないと思ってしまった事一つ。
「リキさん、何故痩せてしまった・・・」

・・・子デブ談議が出来ないやないか。

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