告白

| 修正

そうです、はい。
座りました。
一番端でした、カウンターの。
嫌、勿論テーブル席もありましたよ。
でも、一人で座るのは何か申し訳無くて・・・
他にお客様はいませんでした。
何しろ午前11時。
開店直後でしたから。
「大丈夫。いいんだ、しょうがないさ今日は」
自分で自分を保護していました。
「ん?・・・」
ふと耳を澄ませば、かすかなBGM。
確かあれは「Kiroro」でしたでしょうか・・・
正確にはわかりません、すいません。
ふと辺りを見れば、光っていました。
店内全体がプラスチックで出来ている様に光っていました・・・
清潔な店内でした。
「暖かい、そして明るい」
安心する私・・・
「いらっしゃいませ」
ナチュラルテンション、そして微かにやらされている感のお兄さん。
「そうだ、私はここへ食事をしに来たのだ」
我に帰りました。
「お決まりになりましたらボタンを押してお知らせ下さい」
と、口先だけで言い、一杯の冷水を私の前に置き、お兄さんは去って行った。
「なんと親切な・・・」
私の胸は熱くなった。
やらされている感の「3℃」を引いても、身も心も暖かくなった。
「今日は、なんか、良い日なんじゃないか」
そう思いました。
よし、もう迷わない。
今日私は、ここで食事をするのだと・・・
そして私は目の前に立っている、これもまたプラスチック製の、主に写真で賑やかに構成されているメニューに手を伸ばしたんです・・・


どうやらこの話は時間がかかりそうです。
またの機会にと言う事で、今回はお許しをいただきたい・・・