気が付けば、私は何時もの様に、何時もの時間に、何時ものボタンを押していた・・・
「ラーメン」と「半ライス」
台風が近々やって来るらしい。
雨、風共に強くなりはじめた午前10時40分。
例え何があろうとも、小屋入り前の最後の休日、今日を逃してはなるまいて・・・
数週間ぶりの故郷「ラーメタル」
懐かしい店主、店主の妻、今や家族と言っても良いラーメン担当、チャーハン担当のバイトさんが一斉に
「いらっしゃいませ！！」
暖かく迎えてくれた。
「いや、仕事やろ」
ツッコミは結構。
暖かく迎えてくれたんである。
閑散とした店内。
妻「今日は貸し切りにするわよ！！」
私「悪いね・・・」
数分の妄想の中
妻「お待ちどう様〜」
現実の妻が妄想を立ち切る様に食事を届けてくれた・・・
さてここで、思い掛けない、嬉しい出来事が・・・
「クララ・・・クララが立った！！」
そう、クララに奇跡が起こったんである！！
ハイジやペータと共に、様々な出来事を体験し、内気なクララの心身に奇跡が起こったのである・・・
もとい「高菜・・・高菜が戻った！！」
ある日突然、私になんの断りも無く、私の最高の楽しみである「激辛高菜」がただの「高菜」に変わっていたのだが、久しぶりに来店した今日、「激辛高菜」に戻っていたのである。
「何故だ、何があったんだ・・・」
勿論小心者の私は口を開かない。
気まぐれなのか、私と同じ思いの常連の希望を受け入れたのか・・・
「ありがとう、これからもよろしく」
激辛高菜をたっぷし乗せた半ライスを頬張りながら、もはや脇役となってしまったラーメンを、ただしかし、大切にやっつけたランチタイム一時間前・・・
さて、台風よ、好きにしたらええがな・・・
