チラシ/作品紹介
●見どころ
今回で第6回を数える花組芝居OFFシアター。本公演とは趣を異にし、より観客との距離を縮め、限られた枠の中での濃密な劇空間をお楽しみいただきます。
2007年に花組芝居20周年公演第三弾にして、花組芝居演出部の大野裕明が華々しいデビューを飾った話題作『ザ・漱石』。前作から3年半、劇作家として、また演出家として着実に実績を重ねた今、文豪シリーズの原点に立ち戻ると共に、新たなキャスト、劇団俳優座より二人の客演を迎えて意欲作に挑みます。
劇団内外から層の厚い役者を配し描くことで、花組芝居の新たな境地を目指しつつ、真面目にバカバカしく突き進む明治男たちのドラマにご期待ください!!
花組芝居×俳優座
劇団俳優座といえば、60年以上の歴史を誇る「新劇」の老舗劇団!少なくとも俳優座からすれば花組芝居は畑違いもいいところ
。でも、そんな事には怯みません!!
前作「花たち女たち」では劇団新派の代表作にも果敢にチャレンジした私たち、今回も胸をお借りして、奇跡のコラボレーションを実現します!!
何よりも私たちが俳優座の役者に魅力を感じたのは、「おおのの♪2」公演音楽朗読劇「太宰治のオンナの小説」でのこと。俳優座の名女優、岩崎加根子さんが出演され、花組芝居メンバーは、今までに無い衝撃を受けたことにあります。
それは台詞の持つ力の強さ。
大野の描く作品世界には、文豪たちの紡いだ、その血とも汗とも言える「言葉」たちが台詞としてちりばめられています。その「言葉」本来の持つ力強さを、真に届けてくれた岩崎さんと、劇団俳優座の魅力にその後もますます魅せられ、何としても次の文豪シリーズでコラボレーションしよう!と心に決めたのでした。
客演にお迎えするお二人に負けないように、花組芝居の役者陣も新たな境地を求めて突き進みます!
「新劇」と「ネオかぶき」の異種格闘技戦!どうぞご期待ください。
明治!文豪!大河ドラマ!!
この物語には、文字通り六人の「へそ曲り」な癖のある文豪たちが登場します。
明治という混沌の時代だからこそ生まれた、幅広く多彩な作家と作品たち。その道を辿れば、そこには明治文学界の激しい栄枯盛衰の中、互いを多分に意識し、火花を散らしてがむしゃらに生きている男たちの姿が浮かび上がってきます。本当にはあったかなかったか、明治の文豪総出演です!
森鷗外、夏目漱石、尾崎紅葉、正岡子規、泉鏡花、高浜虚子
いつしか交錯していく、彼らの現実(人生)と非現実(物語)。
ここに、新たな群像劇が誕生します!!
主人公森鷗外の人生を軸に描く、疾風怒濤の大河ドラマをお楽しみください。
人間若けりゃ青くて痛い時代もある。
暑苦しくもまじめに!
バカバカしくも大真面目に!
全力で駆け抜けていく男どもをご覧ください!!