いつも花組芝居をご贔屓頂き、誠にありがとうございます。
この度、植本純米が令和5年9月末日にて花組芝居を退座いたしました。
長きに渡り、ご支援いただきましたファンの皆様方や、関係者各位の皆様には、心より感謝申し上げます。
引き続き演劇活動は行って参りますので、今後とも変わらぬご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
【植本純米よりご挨拶】
この度、34年間在籍していた花組芝居を退座することとなりました。
自分の仕事の都合や劇団の方針など幾つかの事情が重なり、長きに亘り公演に参加できておりませんでした。そして今後も出演はなかなかに難しそうで、この中途半端な状態をそろそろはっきりさせなくてはと思い、このようなご報告となりました。
先日、内心ドキドキしながら座長に会って退座の話を聞いてもらいました。加納さんはとても穏やかで優しかったです。その穏やかさの中に感じたのは座長が背負ってる物の大きさであり、劇団を守り且つ劇団で攻めに出ている姿勢でした。自分はちっちゃいなぁと思いました。
演技のことなど何も知らない大学3年の時から劇団に育ててもらい、座長はじめ座員のみんな、スタッフさん達、そのほか公演関係者の皆様などお礼を申し上げたい方々は数えきれません。そして花組芝居の植本を応援してくださったお客様には本当に感謝しております。長い間ありがとうございました。
座員ではなくなりますが、これからも限界が来るまで俳優業は続けてまいります。若い頃に加納さんから頂いたメッセージカードにはこんなことが書いてありました。「あなたの感受性は必ず市民権を得ます。これからの生活は大変だけど頑張って!」
自分はもはや若手ではありませんが、今後もこの言葉を胸に愚直に精進してまいります。
最後になりましたが、花組芝居の更なる発展を心からお祈りしています。作業など人手が足りない時は声をかけてください。
植本純米
【座長・加納幸和よりご挨拶】
もうずっと以前から独自の世界を持ち、それを武器に、広い演劇界で飛び回っていた。いよいよ正式に「劇団」という枷を外し、誰も邪魔をしない、大空の遥か彼方へ羽ばたく時が来た。頼もしい限りである。更に強くなった『植本純米』に御期待下さい。