いつも花組芝居をご贔屓頂き、誠にありがとうございます。
この度、大井靖彦が令和5年1月31日付けにて花組芝居を退座いたしました。
長きに渡り、ご支援いただきましたファンの皆様方や、関係者各位の皆様には、心より感謝申し上げます。
引き続き演劇活動は行って参りますので、今後とも変わらぬご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
【大井靖彦よりご挨拶】
私、大井靖彦は、2023年1月末日をもちまして、花組芝居を退座する運びとなりました。
これまで応援してくださった御贔屓の皆様、本当に本当にありがとうございました。
あまりにも居心地が良く、気が付けば在籍30年を超えていました。ずっと甘えっぱなしでした。
御贔屓各位はもとより、花組芝居には感謝しかありません。
今は亡き先輩の没年齢と同い年になり、もっと自由に勝手に責任持って生きてみよう、と考えるようになりました。
今後も演劇活動は続けてまいります。花組芝居の座員ではなくなりますが、御贔屓の皆様にはこれまで通り叱咤激励して頂ければ幸いです。
これからも花組芝居共々よろしくお願い致します。
【座長・加納幸和よりご挨拶】
入座した時は大学一年生、まだ十代だった。宣伝用の集合写真を発表する度に、「今度女の子入れたんですか?」と聞かれた。常連のスタッフが、我々の知らない、その女性に似ているからと「メグちゃん」と呼ぶようになり、50を過ぎた今もやはり「メグちゃん」が似合うという、奇跡の可憐さで御贔屓を引っ張って来た。しかも成人した兄弟2人の父親である。
そんな訳で若女形を勤める機会が多かったが、個人的に当り役と見るのは、『夜叉ケ池』の大蟹五郎と、同じく鏡花『草迷宮』蟹の宰八。双方「蟹」というのが因縁めくが、女形よりは少年!根っからの「男」だと言えよう。
貴重な人材を失うのは残念だけど、残る座員達と共に「育て育てられ」の関係を、更に深くして行きたい。
何事も思うように行かない今の時世、殊更演劇界も苦しい中、大海へ一人泳ぎ出す決断を、私は尊重する。様々あったプライベートでも、彼はなかなかの逞しさで切り抜けて来たので、大いに期待をしたい。
メグちゃん、お疲れ様でした。