花組ヌーベル/座長 

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「OFFのやつらが集まって、一つ舞台をやってしまおう!」2004年に始まった『花組芝居OFFシアター』の趣旨でした。

それが、翌年の第二回目に「ハイ・ライフ」を僕の演出した際、「OFF」という事は、劇団本体が公演がなく、個人的にもスケジュールが空いている有志の為の企画なんだから、座長=社長が関わる公演は「OFF」とは言えないのではないか?という意見が出ました。

そりゃそうだ、という事で「花組芝居OFFシアター」通称「ハナオフ」から、僕は手を引きました。

俳優は演技して何ぼ!自分も現役の俳優ですから、本公演は全座員を出演させる(幸いにも美味しいお仕事を頂戴した者は、マネージメントもする会社として、又本人の経験も鑑み、そちらを優先します)のがポリシー。この点に関しては、研修生でも、ともかく舞台へ上げちゃう。

とすると、本公演で上演する演目は、その頭数が必須前提となります。ダブルやトリプルのキャスティングは、相当現場に負担を強いますから、ズラリ大曲輪(おおぐるわ=大役揃いな大作)な作品が選ばれ勝ちとなります。


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しかし演出家としては、そんな制約のない、自由な発想で作ってみたいもんです。そこで、本公演では掛けられない規模、もしくは実験的な作品を、座長が取り上げる場として立ち上げたのが『花組ヌーベル』であります。