ドニー対談 堀越涼×谷山知宏

| 修正 | | Tweet it!

CIMG2687.JPG

Wキャストということで、日夜刺激し合う二人を直撃!!
今回はドニー役の堀越涼谷山知宏の対談インタビューです。

○二人が挑むのはクスリ漬けで内臓がボロボロのコソ泥“ドニー”役ですが、“ジャンキー”や、それに近い役の経験はありますか?
二人 ジャンキーは、ないなあ・・・
谷山 普段がほら、ジャンキーなくらいで
堀越 え、どの辺が?
谷山 あんまり見せないけど(笑)
堀越 なんで嘘つくの?(笑)

○普段の自分ともかけ離れた役ですが、この役はイメージしにくかったりしますか?
堀越 “ジャンキー”についての直接的なイメージはし辛いけど、僕は「柿喰う客」や、谷やんも「鹿殺し」ではエキセントリックな役をする事が多いから、トンデルような。だから、そんなに遠くには感じないかな。エキセントリック部門だもんね、僕ら。花組芝居エキセントリック部門。
谷山
 (笑)

○実際に読み稽古に入ってみて、役に対してのやりがいや、やりにくさを感じる点は?
堀越 「虎チーム」の読み稽古を聞いて「わああぁ~っ」て。
ホントは、僕の中のドニーのイメージって「谷やん」だから、しゃべり方とかがね。
それで今日やってみて、やっぱりその方向性のイメージに近いのは僕より谷やんだなあと思って(笑)。加納さんからも、「それぞれでいこう」っていうのもあったし、だったら僕はもう少しエッジーな(edgeを効かせた)感じにしてみようかと。
谷山 えっち??
堀越 えっちぢゃない!エッジー。でも、まだまだこれから色々やってみて、ですけど堀越.jpg

○谷山さんは?
谷山 ・・・私も、もうちょっと、・・・エッジーな感じでね?
堀越 !?

○・・・何か、お互いを追いかけっこしてますか?刺激し合っているというか。
谷山 いや、いや私は逆に“ワーワー ワーワー”言ってるだけにならんように、ね、気をつけないと。だから・・・エッジーな・・・感じでね。
堀越 出たよ(笑)



○ドニーという役のどんな所に魅力を感じていますか?
堀越 4人の人物はみんな「オズの魔法使い」のライオンや案山子みたいに、すごく個性的だけど、その中でもドニーはかなりキャラクタライズされていて、役者として演じ甲斐がありますよね。役者さんそれぞれに色々やりたい役ってあると思うけど、僕は初演を観てドニーを「格好いいな」と思った。その時もドニーがやりたいなって、思ってたな。

○憧れの役?
堀越 そう、そう。

○谷山さんは?
谷山 私はドニーかディック。
堀越 え!?ディックもやってみたいっていうのは意外!全然違う魅力だよね?この二役。

○それぞれどの辺が?
谷山 いや、・・・そんなに深く考えてない・・・へへ(笑)
堀越 おいっ
谷山 いや、みんな四役とも愛らしい人なのが良いと思うけど、ディックみたいのはやったことないし。
堀越 意外でみんな驚くよね。でも、近い役どころでいうとダザイ(おおのの♪公演「走れダザイ」)で芯になる役とかやってみてどう?
谷山 逆に、みんな楽しそうやなぁ~って(笑)
堀越 それはそうかも!
谷山 ただでも、今回はどの役取っても楽しそうですよね。4人だし、それぞれキャラが強いから。
堀越 自分が全然違う人間だったらと考えれば、他の役もホントにどれも魅力的。でも、僕らがやる上で考えると、ドニーかな。

谷山.jpg○早くもドニーへの愛情が伺えますね。

堀越 うん、早く本当に“ドニー”になりたいですね。“ドニー”と言えば、僕の顔を思い浮かべてもらえるように。
谷山 私も「ドニーが」っていう風に言われたいですね。
堀越 お客さんにね
谷山 観終わって「谷やんの芝居が」っていうんじゃなくて「ドニーがさ」って言ってもらえるようになりたいです。


○では最後にお二人が考える「ハイ・ライフ」という作品の魅力を教えてください。
谷山 役者の魅力が出てくる芝居になると、より魅力的になるかと。ジャンキーだったり、しょうもない日常だったりするのに、舞台の上の人間が輝いてみえるというか、うん、輝いてたらいいね。
堀越 僕は「ハイ・ライフ」は洒落てるなって思いますね。ラストの台詞とか、そうくるか!と。落としきらない所が洒落ててカッコいい。音楽とかも、一筋縄にはいかない複雑さがあってすごく好きです。あとこの世界観、やっぱり男の子はこういうの好きですよ!
谷山 そうね!あの、あれ・・・男の持つ普遍的な幼児性がね、魅力ですよ。(得意気)
堀越 今の水下さんの受け売りだよね?
谷山 あぁ・・・へへ。
二人 (笑)