2008年6月アーカイブ

うひゃ！ まだ川は冷たいよぉ。 今回のレポートは、意外なアノ人も出てくるよ。

お楽しみにね！！

≫≫何でも先取り日誌　番外編
「何でもだから許してね
　～若手座談会・後編～」
を読む

はじまりは、磯村・小林が出演した『木田さん』について
「新たに自分が得たと思うものは？」

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小林　“今までの自分を一度捨てよう”
谷山　え？これ、どういう意味ですか？
小林　あのね、花組に入る前と、入ってからの自分を、まさに足してできた『木田さん』だったのよ。だからね、ここまでのものはもうよし！と。もう一回リセットしていこうと思って。
　磯村さんは？ 何て書いてあるの？ “得たもの”、･･･「個性」？
一同　おおおぉ（どよめき）
二瓶　すごいものを･･･。
小林　自分の個性を見つけたと！
一同　（固唾を呑んで見守る）
磯村　･･･う･･ん･･･。
一同　おおお！！ （拍手）
小林　何よりも財産だよ、役者として。え？ 顎を超える個性が見つかったって？
磯村　う～～ん、個性っていうか、自信っていうか。
一同　おおおお！！ （沸き立つ場内）
小林　え！？
一同　(笑)
二瓶　共演者が「え！？」って(笑)
小林　まだまだびっくりさせるよ、この人。
磯村　いやいや、今言ってることはこう、高いレベルの話に聞こえるかもしれないけど、実際はこの辺（下の方を指す）の話よ。あの、ちゃんと台詞言えるんだ、とか。
一同　あー（うなずく）
磯村　長い台詞も言えるんだな、俺って、ね。
一同　あー･･･（うなずく）
二瓶　あーって(笑)

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小林　え？ 個性は？
磯村　個性は･･･色んな人にさ、「目がいくね」って言ってもらって。
小林　あ、見た目のインパクトあるねってみんな言ってたね。
美斉津　ほら、花組のお客さんでずっと磯村さんに“色悪”をって、言ってくれてる人いるじゃない？

※『色悪（いろあく）』
役柄の一つ。表面は二枚目（色事師）の好男子だが、残酷なことを平然とやる悪人の役。「かさね」の与右衛門、「四谷怪談」の伊右衛門など。（東京堂出版『歌舞伎鑑賞辞典』より）

小林　ふうーん。
谷山　？？イロアコ？
美斉津　イロアク！
一同　(笑)
谷山　あぁ･･･。(笑)
美斉津　･･･ごめんね？
小林　(笑) 謝った？
　谷やんは？ 得たもの「弱い」って書いてあるけど。
谷山　得たというか、再確認ですね、自分の弱さ。
小林　いやあ、自分の弱さに気づくというのはすごいことだよなあ。
谷山　やっぱり男としてはね、弱いとは思われたくないないですし、
二瓶　でも、その弱さを認められたと。
谷山　認めるというか･･･。
小林　強くありたいと？
谷山　そうー、そうですよー。そらもう、なんぼでもバーンと来いと！
小林　隈取もするし、カニも背負うし！（鹿殺し『2008改訂版・百千万』より）
一同　(笑)

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ここで一時休憩。
再開の話題は、「改めて自分にとって花組芝居とは？」

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小林　谷やん“劇団”て書いてるね。
一同　(爆笑)
小林　いやいやいや、谷やんにとって“劇団”というものがすごく大きな存在なのよ。
谷山　！！！何でそんなん知ってるんですか！？
二瓶　フォローのつもりが(笑)
谷山　いや、でもほんとに、そうそう！
小林　“劇団”と言いながら本質的に“劇団”でないところもあるし。
谷山　そうそうそう！
小林　“劇団”というものは“ファミリー”であると。
谷山　そう！ でもここにね、“家族”って書いちゃうのも何か･･･どうなん？って。そら、書いたら分かりやすいとは思うわ、みたいなね。(笑)
小林　“劇団”の前に、“自分のいる”って付けたらいいんじゃない？
二瓶　方や、磯村さんは“我が家”って書いちゃってるけど。
一同　(爆笑) 天才！
磯村　･･････。
小林　どうなん？な人が、居た！（磯村を指差す）
二瓶　谷さんの話、前振りだったんじゃない？
美斉津　･･･。(微笑)
小林　あの、関西人特有の「くさいこと いややぁ」ってことやんなあ？って言おうと思ったら、言っちゃった、この人も関西人なのに(笑)
谷山　市が違うから。
一同　(笑)
磯村　･･･。

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と、そこで扉が開き、神戸帰りの座長が現れる！！

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一同　わああー！ 座長(嬉) お疲れ様でした！！
座長　（“にわか宴会状態”にハテナ顔）･･･！？ これは？
小林　ホームページの企画の若手座談会で、「外部を経験して･･･」っていうような話をしてて。
座長　うち（＝花組の演出）は丁寧でしょ？ 役者を追い込んでもしょうがないから、この人にはこう持っていって、逆にこの人にはこう持っていってってするから。もう究極、言って難しい場合には、最終的に「俺のやるように、こうやって」ってことになるんだけど。
磯村　それが一番難しい･･･(苦笑)
谷山　そう、難しかったりするんですよ！
一同　（苦悩）
小林　しかしさ、やっぱり座長が入るとまとまるもんだね。みんな、しっかり話聞くもんね。そりゃま、聞くんだけどさ、さっきまでは雑多な話で(笑)
（谷山を指差し）話してることよく分からないし(笑)
座長　何？ これ（アンケート）どんなこと書いてあるの？ “花組とは？ ”え、“学校”？ 誰や？
二瓶　･･･。
座長　おまえか。もう何も教えん。学校言われたらなあ。(笑)
一同　わあぁ～


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その後、次々にみんなを斬る座長。
まだまだ悩める若手と座長は熱く演劇論を交わした。

　「現代演劇の･･･」
　「演じる自分と、反応する自分･･･」
　「俺、浅い･･･」
　「議論よりも体を動かす･･･」
　「噛みたくない･･････」

夜がふけるまで･･･。