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僕が働いているゴールデン街のお店で、あの「かもめの玉子」のさいとう製菓社長が撮った大船渡の津波映像をお客さんに観せている。
何故そんなことをするかっていうと…あの日のコトが忘れ去られ風化していくのを少しでも食い止めるため。
僕らが忘れないのは当たり前だけど、東京は日々いろんなコトがありすぎる。
同情とか、何かして欲しいとは言わない。
観て、ただ感じてくれれば、そして忘れないでくれればいいと思う。
あの日…恵比寿・エコー劇場から新宿まで歩いている間に、僕が生まれ育った大船渡の街は無くなってしまった。
地元の人たちはけっけう元気で頑張っている。
でも9ヶ月経った現在、全然大丈夫じゃない。