その参拾五 「ribbon」に泣く

| 修正

その参拾五

39歳になってしまいましたよ。

幼い頃は、あまり長生きしないと言われていたので、30歳以降は何となく人生のロスタイムのような気がしています。

でも、また今年も「演劇」の現場にいられるコトを幸せに思います。


こうして、自分がちょっとだけ長く生きていると…もう会えない人が何人かいます。
事故だったり、病気だったり、自ら命を断ったり…、その度に僕は自分の「無力」と「虚しさ」を感じ、思い知らされて、この自分を取りまく世界から逃げてしまいたくなります。

僕が産まれる二年前に兄(になるハズだった人)を生後一週間で亡くしていることもあり、僕がちょっと熱を出したり、怪我をして帰ってきたりすると、八重子さんは泣きながら、看病や手当をしてくれていた。


誕生日の翌日、7月の芝居の稽古が夕方からになったので、桂さん出演の
NAO-TA!プロデュースvol.5 「ribbon」をシアターVアカサカに観にいった。

いろんなコトを頭に巡らせながら…泣きました。