知り合いの芝居を観に東銀座に行った。
その帰り、もうすぐ『かぶき座の怪人』の稽古が始まる!、もうすぐバイトの生活から解放だー!と、歌舞伎座を眺めていた(^O^)
ひとしきり満足したあと、せっかくだからそこらへんをぶらぶら散歩しているとよくいる
「手相の勉強しているんですけど」
の人に声をかけられた。
いつもなら相手しないで通りすぎるのだが、今日は気分がいいからちょっとだけ手を見せてあげた☆
「あーっいい手してますね~いい手相ですよ~自分で会社とか経営されてたりするんですか~とその男が言う。
この男は何を言ってるんだろうと思った。
はかれ疲れたジャージに革靴はいて、ニット帽かぶってカバンをぱんぱんにしてフラフラ歩いている私を、ホームレスに間違うならまだしも!適当な事言ってんじゃないよ!この男はバカかとさえ思った。
その男は「芸術性にいい手相ですよ~」とあやふやな事を今度は言い出した。
そこで私は、手相の勉強の人はなにかの勧誘だ、と噂で聞いていたことを思いだし、手を見せた事に後悔の念が走る。
すると、そこにもう一人男があらわれて、
「吉田さんっ!」
とその男に、あたかもたまたま道で出会った風に会話に入ってきた。
「僕も手相勉強してるんですけど一緒に見せてもらっていいですか~?」
私の左手を三人横並びで見ている...。
二人に挟まれてコワイ★
会話の途中で、芝居をやってるという話をしてしまったもんだから、そこにつけこまれ
「これからもがんばっていったら絶対いいですよ~がんばってると思いますけど~絶対いいですよ~」
「これからもやっぱりがんばろうって思いますか~?」
を何回も会話にはさんでくる。
勧誘だという疑問が生まれていたから、あっ、これが決め手の言葉だな!、ここで「うん」と言ったらどっか連れていかれるとなーと思い、コワかったから「深く考えてないっ、もうお酒呑みに行かなあかんわっ」とその男二人にさよならを告げて帰ろうとしても、それでもまだ引き止めるから「ありがとう、バイバイ!」と振り切ってそそくさと逃げるように帰った。
あ~コワかった★
結局あの人達の目的は何だったんだろう...?
今日もお酒がおいしく呑めてよかったよかった♪