第二回 後編その1

自分以外の若手全員をバカにしつつ、
僕こそがインテリであると証明する怪談牡丹燈籠TOPICS
【噺家みたいにゃイカないゼ】 後編

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サ、前回は、怪談牡丹燈籠が『仇討ち』と『怪談』の螺旋構造である、という話をしたんですが、
今回僕がスポットライトを当てるのは、その『怪談』の部分です。
深い暗闇の中、懐中電灯を頼りに進む"冒険者の心持ち"で話を展開していきますので、お時間余裕のあるお客様は、是非ご同道頂ければと思います。

日本の怪談が恐いと言われるのは、
ハリウッドホラーのようないわゆる、単純な驚かす系の恐さではなく、
人間の芯みたいなところから、ふと湧き上がる、ドライアイス的恐怖を描いているからだと思います。

僕も臆病なわりには恐い話が大好きで、夜毎友達を集めては、どこからか仕入れてきた怪談を披露し、
「ヤバイヤバイ」と大騒ぎしています。
tani.jpgそういえば昔、夜中に谷やん(※右写真)に恐い話をしてあげたら、
「キャー恐い恐い」って途中までメッチャ反応よかったのに、大オチの時だけ、爆睡してました。
ダンスのしすぎなのか、先輩への敬意までムーンウォークしてるのを実感した、貴重な体験です。


日本の古典的な幽霊というのは、足だけなかったりするわけですけど、
あれも一見すると普通の人と変わらない、というのが最大のポイントですよね?

昔、ハルミ(=ミハエル=美斉津)が見慣れない、お洒落なジャケットを着ていて、
「あ、あれいいな。新品かな?」と思って良く見たら、僕のジャケットだった時は本当に度肝を抜かれましたが、
彼のような○○○○がそばに居なくても、
「あれ!これよく見たら・・・!」っていう、アハ体験的恐怖は意外と日常に転がっているものだし、
僕はそれこそがジャパニーズホラーの醍醐味であると考えます。


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