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あの日から、四回目の夜が明けました。

ほとんど眠れていないのに、目覚めも悪いです。

両親とはいまだ連絡とれず、安否が全くわからない状態ではありますが、少しずつ情報を得て安心材料もちょっとあります。

テレビはあまり観たくありません。
泣かずにはいられないから。


病弱だった子供の頃、心配して何にでもついてくる母をちょっと疎ましく思っていました。

お母さん、あなたに会いたいです。

こんな時になんですけど、あなたの作る茶碗蒸しが食べたいです。
いや、茶碗蒸しじゃなくてもいいんです。
あなたの、甘じょっぱい料理が食べたいです。