立ち稽古冒頭、新人2人による女の童の幕開きの返し稽古、小屋入り間近の細かい修正です。花組以前にも芝居経験のある2人でも、花組では小劇場規模ではあまりやらない事を色々と覚えてゆく事になります。
着物を着付け、袴をはき、足袋で動く。
本番に入れば羽二重をしてカツラをつけ練り白粉で濃い化粧をする。なんだったら女形にもなる。芝居だけではなく花組流とはいえ彼らが学んでゆく事は山ほどあります。
「うちかけ、長袴?」「一生着る事ないね」
「鬢つけ油?練り白粉?」「どう使うのよ」
「魑魅魍魎、眷属?」「書けねえし、読めねえし!!」
「原川さんを本当にハゲオヤジ先輩って呼んで良いの?」
「秋葉さんがデブである事を正直に言って良いの?」
「アヤオさんはバカだけど、何で?」
花組では言って良い事と是非言わなければいけない事が沢山あります。本日はこれより「新座員顔見世抄」の衣裳付き通し稽古。本番は一度きり、一世一代の晴れ舞台。
2度と見る事のない、花組芝居、生まれたて、永澤洋、武市佳久をお見逃しなく!!
海千屋