あれから14年。花組芝居にとっての14年の月日、それが何でしょう。月日と人の思いはそれぞれ別の世界にありながら、時に手を取り合って、思いが時の隔たりを驚き、年月はその思いの深さに頭(こうべ)を下げるのです。それこそ、わたくし共と札幌の皆様が織りなす、絆の深さを物語っている以外のものが果たして、この宇宙に有り得るでしょうか。わたくしは今宵、この地で彩られる夜という夜に酔いしれております。(モントルイユ談)