座長のお出まし

歌舞伎に拘り続けた38年が暮れようとしています。個人的な関わりを言えば、生の舞台を見たのが三歳ですから、60年越え!ここ五年前後、その、歌舞伎への拘りというか意識の仕方が、明らかに変わった?変えた?のか、そこが本人曖昧ですが、変化したのは確かです。
かつて、「花組芝居は、歌舞伎ありきから、その歌舞伎から放れようとしている」と評されました。僕の、生の演劇的原体験は「歌舞伎」ですから、それ以外のジャンルは、全て歌舞伎基準で接していたと思います。小学校の体育館で見た最初の現代劇!アイヌの熊祭りを題材にした、言えばチト思想的な要素が入った作品!あの当時、これより歌舞伎を見せた方が面白いのに!と思いました。結果、その引っ掛かりが、20年後「花組芝居」という形になったのです。
間を端折って、ここに来て、具体的に歌舞伎狂言を取り上げる動機(意欲?)が薄れた感があります。「(解き)放れよう」として38年ですよ!それだけ好きだったんですね。勿論、歌舞伎的な表現の面白さは、それがキッカケですから、今後も大事にします。
と言いながらも、個人的には歌舞伎オタクですからね、志に反した、自己満足はしちゃうかも知れませんが(笑)。

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