
今年6月、約一年半ぶりの本公演となる『レッド・コメディー赤姫祀りー』を上演する花組芝居。本作では、2007年の『KANADEHON 忠臣蔵』以来、実に17年ぶりに三軒茶屋の地を踏むことになります。

三軒茶屋といえば、数多の飲食店や古くから続く商店が集まる繁華街でありながら、観劇以外の目的では、あまり訪れる機会がないという人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、来るべき本公演をより楽しんで頂くため、三軒茶屋周辺のおすすめスポットをご紹介しようと考え、一足先に三茶の町を巡ってきました。


ぜひ観劇時の参考にしてみてください。
何をおいてもまず真っ先に考えなくてはならないのが、開演前の腹ごしらえ。花組芝居の公演ともなれば、上演時間2時間超えは確実。場合によっては3時間に及ぶ可能性すらあります。途中でお腹が空いてお芝居に集中できないようなことがあっては、せっかくの観劇が台無しです。また、静かなシーンで盛大にお腹の音がなってしまったら…と想像しただけで、心配でご飯も喉を通らないという悪循環に陥ってしまう可能性すらあります。
しかし、三茶は駅周辺に様々な飲食店がひしめき合い、しのぎを削る外食激戦地。食べるものの選択肢に困ることはまずないでしょう。

駅から地上に上がってすぐ、劇場の目の前に位置する「すずらん通」や、通称「三角地帯」と呼ばれる裏路地には隙間なく飲食店が並んでおり、そのディープで雑多な雰囲気は、ついつい奥を覗いて見たくなります。



ここでなら、あなたのお気に入りのお店に出会うことができるかもしれません。



ただ、コアなお店が多い分、一見で入るには敷居が高く、基本的には飲み屋街のため、昼間はほとんどのお店が閉まっています。お店を探すのに手間取って開演時間ギリギリになってしまっては元も子もありませんし、素直に劇場周辺のファーストフードチェーンを利用した方が無難でしょう。お芝居がはねる頃合いには、なんか多分いい感じに賑わうのでしょうが、私はお酒を嗜まないのでよくは分かりません。終電も気になるところですし、あまり冒険はせず、終演後は速やかに帰路につきましょう。
次に考えておかなければならないのが、マチネとソワレの間の時間調整。今回の公演でも昼夜2回公演が行われる日が何日かあります。中には一日で2回連続の観劇を計画されている方もいらっしゃることでしょう。そんな時、マチネの余韻を反芻しつつ、ソワレに備え落ち着いて休める場所の確保は重要です。そんな時にお勧めしたいのがコチラ。

「三軒茶屋ふれあい広場」
茶沢通りの商店街の中に設けられた公共スペースで、イベントなど多目的に利用できるようです(私が訪れた時は臨時の献血会場になっていました)。

劇場周辺に普通に座れるカフェがいくらでもある中で、あえて屋外を選ぶ理由は皆無に等しいですが、人が集まる場所に、こういった誰でも利用できる憩いの場があるのはとても良いこと。買い物途中の家族連れや近隣の住民には重宝するに違いありません。
そして、意外と重要なのが、観劇の余韻と共に持ち帰る記念の品。お芝居の思い出と結びつくグッズが手元にあれば、家に帰ってからも、記憶を呼び起こしてより感動を深めることができるというものです。そんな時にぜひ立ち寄っていただきたいのがこちら。

「トレファクスタイル三軒茶屋店」
関東を中心に多数の店舗を展開するリユースショップの衣料部門で、人気のあるブランドアイテムの買取に特に力を入れている為、トレンドに合った品揃えが魅力のユーズド衣類販売店です。ここでなら、お気に入りのブランドの服をお得にゲットしたり、思わぬ掘り出し物に出会えるかも。でも、ユーズド品にはちょっと抵抗を感じて手を出しづらい…という人には、歩いてすぐの場所にこちらがあります。

「ファッションセンターしまむら」
言わずと知れた日本古来のプチプラアパレルショップです。都心からは離れた郊外に店舗を構えるイメージが強いですが、なんと三茶にはしまむらがあるんです!近年では、オリジナル素材のインナーや人気キャラクターとコラボした限定アイテムを展開するなど、侮れない存在となっています。
とは言え、お芝居を見に来て洋服が欲しくなるシチュエーションというのもあまりイメージが湧きませんし、せっかく観劇に備えて身軽にしてきたのに、わざわざ手荷物を増やすのも考えもの。そもそも作品との関連性がある訳ではないので、どうしても気になるのであれば、日を改めるか、いっそ下北沢に行くのがよいでしょう。
でも、せっかく外出したんだし、もう観劇とは関係なくてもいいから日々の用事を済ませたい!そんな欲求も満たせるのが三茶てす。

「肉のハナマサ」
生活圏に手頃で使い勝手の良いスーパーがあるか否かは、住まい選びにおける永遠のテーマ。そこへ行くと三茶には、黄色い看板と牛のマークでお馴染みのプロの店。あのハナマサがあるんです!食材はもちろんのこと、お惣菜やお弁当も充実しているので、自炊派の人だけでなく、日々の食事をなるべく手軽に済ませたい人にとっても心強い味方と言えるでしょう。業務用スーパーだと食材を使い切れるか心配…という方には、劇場の斜向かいに「西友」もあります。いつ行っても安い上に24時間営業なので、仕事で帰りが遅くなる人には、とても有難い存在です。

しかしながら、たくさんの荷物を持って長い距離を帰るのは大変ですし、沢山買ってストックしておきたいお肉や冷凍食品は、電車移動には不向き。やはり日用品の買い物は、通い慣れた近所のスーパーで済ませるのがベストでしょう。
最後にもう一つ。私のとっておきのオススメを紹介したいと思います。できれば内緒にしておきたかったのですが、花通会員の皆にだけ特別に教えちゃいます。それがこちら。

「ホープスモア」
レッドウィングを中心にワークブーツを買い取り、メンテナンスを施して再販している、中古ブーツの専門店です。ワークブーツを試してみたいけど、新品だと傷が付くのが気になって気兼ねなく履けないし、自分で手入れができるか不安…という人も、お店の人と相談しながら、気に入る一足を見つけられるかもしれません。中には、既に廃盤になっているモデルもあるので、ブーツ好きにはたまらない穴場と言えます。


ただ、お芝居を見ていて急にブーツを履きたい衝動が沸き起こってくる事は非常に稀でしょうし、劇場から離れる方向に10分程歩く必要がある為、よっぽどブーツに興味のある人でない限り、まず用の無いお店だと思います。どなたか知人に好きそうな人がいたら、教えてあげてください。
いかがでしたでしょうか。劇団にとってもご贔屓の皆様にとっても久々の本公演。せっかくなら劇場の中でも外でもとことん楽しんで、観劇当日は最高の一日にしたいというもの。ぜひこの記事を参考にして、万全の態勢でご来場ください。

でもやっぱり一番肝心なのはお芝居の中身。どの街のどんな劇場であろうと、足を運んでくださるご見物の皆様に、満足頂けるような作品を用意できるかが何より肝心です。それに関して間違いはないので、観劇をご予定の皆々様におかれましては、指折り数えて、枕を高くして、腰を据えつつ耳を揃えて、揃えた寝耳に水を滴しながら、初日をお待ちください!