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週刊蹴通
(2004/01)


[ 週間蹴通第250節 平山やらトゥーリオやら、加納さんやら平田よーこさんやら・・・。  ] 01月25日(日)
平山平山平山って、いいけどさー、
五輪代表を変えうる男っていうか、是非変えて欲しいのは、坂田とトゥーリオだよね。

中田英寿やはり恐るべし・・・。

加納さんおめでとうござる!
あれ、加納さんとは何歳違うんだっけ?初めて会った時は衝撃的だった。
(あれ、おれちょっとかっこ悪いこと書いてるか?自分とこのHPで!)
いやー、かっこよかったんだよ、あの人マジで。あんな人に初めて会ったんだな。
あの不可解さがおれを河(笑)者にしたのだ。はっはっは・・・。
今は今でまたいいよねぇ・・・。
おれもいい年の取り方するぜ。

「かもめ第二章」とラッパ屋Wヘッダーで観た。
「かもめ」は自分も係わったので、特別な思いもあったが、メグがよかったんだな。
(あれ、また身内を褒めてるぞ、自分とこのHPで!ポッ。)
山田宏平(山の手事情社)という男は劇団外で珍しく呼び捨てにできる友達なんだが、
おれが出てたワークショップ公演(第一章)ではコースチャ(トレープレフ)を演ってた。
宏平は繊細さやら芝居にかける思いがまさにコースチャに重なり、そのものだったから
どこか感情まかせオンリーでは芝居をやらない花組の役者、
しかもメグがそれをやるってことで、どーかなー?とちょっと思ってた。
でも感情と、役に対する距離感(あの電飾とかさー)とがバランスのいい、
いいコースチャだったよね。
一緒に演りたかったなぁ。
でもジャンカルロ(演出家)、「何なんだhanagumi?」ってさらに思うだろうなぁ。
加納さんが忙しい時、ジャンカルロ演出の花組公演とか凄そうだなっ。

しかし、おれが一番脅威に思ったのは平田よーこさん(青年団)なのです。
あの人、いろんな意味で凄みを増した。ゲージュツ家だなぁ。素敵だなぁ。

ラッパ屋はみんな男優陣が、イイカンジでおっさんになっててこれまた素敵なのでした。




[ 週間蹴通第249節  高校選手権決勝国見6−0筑陽  ] 01月13日(火)
6−0、というスコアは、Wユースのブラジル戦と同じく実力差でした。

筑陽はノックアウト方式のカップ戦の中で、徐々に強くなっていたし、
鹿実戦でも右サイドの選手のクロスボールや、細かいパス回しなど、
なかなか好感度の高いチームだったが、Wユースや天皇杯などの
厳しい試合に参加した国見のこの年代の選手たちが、1試合でどれくらい吸収したかを考えれば、
この結果は当然といえば当然かもねぇ・・・。

平山のことはさておき、キャプテンの兵頭。うまいなぁ。テクニックがずば抜けてた。
このテクニックの差を埋めるためには、筑陽はもっとファールをしなければだめだ。
ガツガツと、絶対に通さない、という気迫が感じられない。
チャレンジャーなのに気持ちで行っていない。
負けて当たり前、というのは、なしだ。5万人に失礼だ。何を見に来てると思ってんだろうなぁ?

「心は熱く、頭はクールに。」
アルビレックスの反町監督の言葉だが、おれもホンットそう思うよ。
何でもそうだよね!




[ 週間蹴通第248節 サムゥござんす。るるるるるるるーん。   ] 01月10日(土)
寒中見舞い申し上げます。

中田がボローニャへレンタル移籍しましたが、
なんせパルマがクッキー売れないんだか何だか、潰れそうだそうですね。
次の選手市場が開いたらまた動きがありそうです。

おれは先日「ザ・ラストサムライ」を観ましたよ。

生きがいを見失っていたアメリカ人が、日本のサムライ精神と出会って
新たな価値観と誇りを取り戻す、
っていうテーマであるせいか、日本文化に対する細かい写実が実に丁寧で、
例えば開港当初の横浜を歩く芸者の着物が変に綺麗だったり、
小道具やらカツラが「よくある」時代劇調だったり、ということがなく、
むしろ日本で時代劇を作る太秦やら松竹なんかの衣裳小道具のほうが、
お金がない分だけ、効率的かもしれないけど、ウソなんだな、って改めて思った。
リアリティというものをやるにはお金がかかる。
渡辺謙が英語ペラペラとか、官軍方に忍者軍団がいるとか
そういうハリウッド的な演出もなくはないが、
よりいっそう伝えたいことを効果的に伝えるために、
例えば日本酒の米の味をさらに引き出すために、醸造アルコールを少しだけ添加するようなものだと思える範囲で、
むしろ最初の方の侍の登場や、合戦のシーン、
大富士をを背景にバラックのように広がる開港当初の横浜の景色は
「ロードオブザリング」の戦闘シーンや、「スターリングラード」のオープンセットにも
決して引けをとらなかったと思う。

日本でもこんな映画が撮れないのだろうか?
「座頭市」も先鋭的な時代劇だったが、
あくまでサブカルチャー、というかいわゆる時代劇に対するカウンターカルチャーであって、
「ラストサムライ」は外国人が撮った日本のメインカルチャーだった。
今自分も含めて小劇場の作家・演出家・役者が色々なところに進出しているけど、
今までは、倒すべきメジャー、みたいなものがあって、それに対して面白いものを考えていればよかったんだけど、
もうそんなメジャーはとっくになくて、気が付いたら自分らがメジャーっぽくなってる。
業界全体で新しい価値観ってのを見つけないとね。便利に使われるよ。
花組はわりあい安心だけどね。独特だから。

本年もご贔屓に!



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