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週刊蹴通 バックナンバー
2000.7(Vol.58)〜12(Vol.88)

週間蹴通 Vol.88
 三冠に王手!!
 ガンバにVゴール勝ち。決勝の相手はエスパルス。
 21世紀世界で初めて勝利するクラブは、鹿島アントラーズ!(予定)

 今年の蹴通はこれで終わりです。年内100はとうていムリでしたね。
 最近思わぬところから反応があってうれしい。
 みなさんよいお世紀を。
(2000.12.30)

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週間蹴通 Vol.87
 大阪から帰りまして、日韓戦やっと観た。
 ホームでのドローは負けだ!!
 しかも前半で10人になった韓国を崩せ切れず終わるとは、今世紀最後の日韓戦としては実にもの足りなかった。

 トルシエの中での日韓戦の位置付け。もしかしていつまでも韓国とかアジアの国相手にムキになるなってことなのかなぁ。ケガ人も多く選出も大変だったと思うが、メンバーとか交代の仕方とかテストマッチ的だったと思う。韓国なめてたんじゃないの?
 五輪では予選リーグ敗退、アジア杯では三位と日本との差は歴然。調子悪いとか、監督と選手間がうまくいってないとか色々言われる中、そんな状態でも五輪では日本と同じく2勝、ア杯でも中国を下して3位に入ったのは、不十分な戦術やチームのまとまりのなさを補う精神力の強さがあったからだと思うし、20日の日韓戦でもせれが随所にみられた。
 韓国という国に学ぶことはまだまだ大きい。永遠のライバルとして、韓国にだけは負けない!という気持ちでやってほしい。

 '99KリーグMVPであり韓国初のセリエAプレーヤーのアンジョンファンはすばらしかった。ペルージャで中田と比べられる鬱憤を晴らすかのように、イタリア仕込みのフィジカルの強さで、日本のDFラインとボランチの間のスペースをうまく突いた。それは、ベネチアでレコバに比べられ、日本に帰ってきて爆発した名波の姿に重なるようだった。

 この試合で俊輔がケガ! これに先立つ天皇杯で稲本が、また23日のマリノス戦で柳沢がケガ…。 五輪からずっと代表でやってきた選手達がどんどんつぶれていく。 残るは明神くらいか。
 日韓戦のヤナギはよかった。ニューヤナギ! 北島は…、ヤナギとはいまいちだ。今一番合うのは鹿島の鈴木だ。

 鹿島といえば市船に負けるな! ま、モチベーション低かったろうし、必要なのは練習より休みだと思うけど、J王者だからなぁ。
 天皇杯準決相手はガンバ。両チームとも満身ソウイだが、フルメンバーのジュビロに勝ったガンバの強さはホンモノだし、鹿島にリベンジの気持ちも強いと思う。
 事実上の決勝戦かも。
(2000.12.27)

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週間蹴通 Vol.86
 ASローマ、昨シーズン王者ラツィオを1-0で破り、ローマダービーを制す!
 中田も出番わずかながらも存在感をアピール。このままだとローマはぶっちぎり首位で折り返すぞ。
 しかし、終了のホイッスルが鳴って抱き合う中田とバティをみて、つくづくすごい時代だなぁと思う。
 ウェストハムやエスパニョールでもそういう光景がみられるか!?

 鹿島も9日間で3試合の試合を制して、天皇杯ベスト8へ。チャンピオンはつらいねぇ。けがもするわな。
 次はお得意様?のマリノス。さすがにもう負けられない!と思ってるだろうし、けがと、五輪からほぼみんな休みなしなので疲れがたまってるだろうし、もう負けるかなぁ。
 でもこれをしのいで優勝したら、チームにとって苦しいものはなくなるね。財産になる。今が耐え時か。

 「海神別荘」東京公演に来てくれたみなさんどうもありがとう。大阪のみなさん待っててね。評判いいから。
 間髪を入れず「かぶき座の怪人」の稽古に入っています。
 ひひひひ。すごいな、この劇団は。我ながらそう思う。まだまだ走りますねぇ、全速で。やりほうだい。
(2000.12.20)

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週間蹴通 Vol.85
 We are the CHAMP!!
 Jリーグチャンピオンシップ第2戦、マリノスを3-0で粉砕し年間王者へ!

 初戦0-0で引き分けたものの終盤猛攻をみせたマリノスは、その流れのまま行くべく、今日立ち上がり10分間スタートダッシュをかけてきた。
 しかしその間に打ったシュートはわずかに1本。城に代えて先発させたエジミウソンもまわりとのコンビが悪く、彼のスピードを生かしたパスも出て来なかった。
 マリノス不振。結局この後80分間、何も出来なかった。
 その原因はケガしたらしい俊輔の動きが悪かったからだと思う。逆にいえばこのチームは俊輔の個人技頼みなのかなぁ。いい時間もあったけど周りのMFがせっかくのチャンスをふいにしてるのが目立った。

 今年Jの得点王争いで鹿島の選手はベスト10に一人も入ってない。堅守のチームだってことだし、FWの得点力アップは必須だが、いろいろな所から点が取れる証拠とも言える。
 今日の鹿島のバランスは絶妙だった。初戦後半で落ちた運動量も、今日は全員がバランスよく動いてるためにあまり落ちなかった。
 失った3点の内、川口は2点は防げた。敵のGKだからありがとうなんだけど、代表のゴールマウスを守る以上、あのプレーはちょっとなぁ。
 ちょっとなぁ、といえばマリノス木島のあのカラーコンタクトもちょっとなぁ。

 今日うれしかったのは、小笠原がMVPをもらったこと。
 途中、ビスマルクが蹴ろうとしたFKを、名良橋がなんか言って(何て言ったか知りたい!)小笠原が蹴った。惜しくもポストを叩いたが、チーム全体で若い司令塔を育てようとしているのが伝わった。
 ビスとこの満男のWヘッドがすごくいい。ベテランと若手というバランスもいいんだと思う。だからビスマルクはポジションを失う、と思わないでほしい。
 サントスとならび、93年から日本にいる最も古い外国人Jリーガーであるビスマルクは、来シーズン浦和移籍が噂されている。まだまだ鹿島にいてほしい。レオナルドが復帰するようなことがあるなら…、うーん仕方ないかも。あるいは本山をスタメンで使うのか?

 移籍リストも発表され、ストーブリーグも派手になってきたが、名選手達が消えていくのは寂しい。
 時代は変わる。

 ナビスコ杯に続き2冠達成! あとは天皇杯で3冠(ハットトリック)!!
(2000.12.11)

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週間蹴通 Vol.84
 まず南米・欧州クラブチーム世界一決定戦トヨタカップ。2-1でアルゼンチンのボカ・ジュニオールズがスペインのレアル・マドリーを破り久々の南米勢勝利。
 開始直後のパレルモの2発が結局試合を決めた。年俸5000万程度でこの活躍。Jリーガーの年俸が世界市場でいかに高額であるかが分かる。この試合で欧州チャンプに一泡ふかせて、欧州移籍、一獲千金…というモチベーションの高さがボカからは伝わって来た。
 マラドーナの後継者リケルメもよかった。欧州もいいけどJにも来てほしい。
 レアルもフィーゴを中心に、さすがと思わせるシーンが沢山あったが、ロベルト・カルロスが上がるに上がれないシステムは勿体ない気がした。ラウルがいいって試合はあまり観てないなぁ。

 毎年思うことだが、選手の個人技・パスやトラップという基本的なことが日本人と違う。うまい人も勿論いるが、平均点が違うんだなぁ。
 五輪とかアジア杯も含めても、今年一番観ごたえのあったハイレベルな試合の一つだった。

 Jリーグチャンピオンシップ第1戦。0-0で王座は第2戦に勝った方、ということに。マリノスホームということと、後半の攻められ方を考えるとまずまずだとも思うが、前半の出来がかなりよかっただけに勝ちたかった。
 横浜は厳しいマークを予想して俊輔をやや下げ、上野・遠藤にスペースを与える作戦に出たが、これ自体は迫力がなかった。ただ後半足の止まった鹿島には、体力を温存した俊輔は止められなかった。5バックにしてなんとか逃げきったが、ロスタイムがあと3分長かったら、分からなかった。
 先週の柏戦と同じスコアだが全然面白かった。俊輔・松田・三浦・エジミウソンそしてアルディレス監督おそるべし。

 2nd.ステージ不調のエスパルスは、アジアスーパーカップのホームの初戦を2-1で落とした。アウェー得点二倍ルールがあるので、世界クラブ選手権にでるのはかなり難しくなってきた。第2戦リヤドのアル・ヒラルのホームで2-0以上で勝たないと、ジュビロとともにアベック出場出来ない。
 もともと天皇杯優勝のフリューゲルス消滅を受けてのくりあがり出場だが、いい選手も多いし、名門復活、経験値稼ぎのためにもぜひ勝ちにいってほしい。そして横浜を倒してアジアを勝ち抜き、鹿島アントラーズに世界クラブ選手権に出てほしい。
 ところで、世界クラブ選手権って世界お金持ちクラブみたいで、なんかいい響きだよね。
(2000.12.5)

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週間蹴通 Vol.83 VVV!ビクトリー!!
 カカカカカカ…、もう壊れちゃうよ。
 鹿島アントラーズFC、Jリーグ2nd.ステージ優勝!!

 訪れた国立霞ケ関競技場は5万人満員札止め、入場するのに30分、豚汁買うのに15分かかる大騒ぎ。
 勝たなければならない柏より、引き分けでも優勝の鹿島の方がやはり幾分か心理的に楽だったと思う。
 ケガが心配された小笠原もよく動き、チームに不可欠な存在だと思わせた。2トップのヤナギ・鈴木も、ポスト、スペースへの飛び出しと役割を代えながら柏守備陣を攪乱。
 しかしこの優勝の立役者は、秋田・ファビアーノの二人のDFだと思う。彼らがいない時もU-19(アジアユース決勝でイラクに惜敗、残念!)の羽田や金古、あるいはボランチから中田をコンバートし本田をMFに入れることど十分守れる。
 つまりそれ程層が厚い。リーグ最少失点タイはダテじゃない。10勝4分1敗。鹿島が優勝したのは負けなかったからだ。

 しかし、試合運びのうまさ、ロスタイムの時間の使い方、バランスとかいろいろよかったところは多いが、あえて言うならば昨日の試合は勝って決めてほしかった。攻撃にもっとこだわってほしい。
 また国内タイトルのみならずアジア王者になるためにターンオーバーできるくらいの、さらなる層の厚さを増す必要がある。今のレギュラーメンバー以下の若い世代を育てることと、代表のように複数ポジションをこなすことも必要かもしれない。

 さて、マリノス(あえてFはつけないよ。)倒して完全優勝、二冠達成!待ってろ俊輔。これを成さずして真の王者ニ非ズ!!
 レイソルの平山よかったよ。ぜひ一度代表に、ってまた左…。なんで?なんで!?
 来季は札幌のエメルソン入団の噂。札幌を捨てられるか、ジーコの誘いを断れるか?

 あとちょっとで本番です。楽しいぞ、今。
(2000.11.28)

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週間蹴通 Vol.82
 きたきたきたきた〜ッ!
 すごいことになってきた。次は本当のホントウに勝った方が優勝の最終節。鹿島VS柏、11/26国立競技場。
 チケットとれるかなぁ。みたいなぁ。

 昨日ガンバ戦、前半の鹿島はすごかった。
 両サイドの上がりを比較的押さえ、ビスと小笠原が面白いようにパスを回した。最高の中盤! 2トップの出来もよく、やりたいほうだいだった。
 小笠原のケガが心配だが、本山先発で問題ないと思う。チャンピオンシップ・天皇杯、とナビスコ杯につづき三冠を狙うこの年末、選手のケガと疲労が気になる。
 後半のガンバは迫力があった。とくに売り出し中の新井場はよかった。必ず代表に呼ばれるべき。ただしポジションは最激戦区の左サイド。うーむ…。
 でもふてぶてしさにおいて鹿島はまちがいなくリーグ1! 終了間際、あのビスのタッチライン際でのボールキープ(合法的時間かせぎ)は天下一品! 相手を怒らせるどころかやる気をなくさせるほどだ。
 生でみた清水戦ではなんと5回! あと何年ビスががんばれるかわからないが、ああいうずるがしこさは若手が引き継いで、鹿島のみならず日本の財産にしてほしい。

 さぁ日曜日はみんなまじで国立行ったほうがいいよ。
(2000.11.25)

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週間蹴通 Vol.81
 アントラーズ辛くも首位をキープ! あと2試合直接対決できっちりカタをつけろ! 平瀬負傷は痛いなぁ…。

 「ヴェルディが中田にオファー?」を聞いて思うこと。
 このクラブは本当に二流になりさがったのだな、と思う。名門復活!を掲げ1969の名を冠したのはかつての栄光というよりは、名声にあやかろうことに外ならないんじゃないか。
 川崎から東京スタジアムにホームを移したのは集客アップを見越してのこと。そもそも日テレがヴェルディに出資してるのだって、2002年のW杯のカードをON AIRするためサッカー協会にパイプを持つためと、多チャンネル時代を見越したソフトの確保が目的でしょ?
 プロスポーツにおいて、出資企業がクラブに求めるべきはなんだろう。スポンサーイメージを向上するために強くかっこいい人気クラブになることだと思う。つまり結果であり、目先の利益ではいけないんじゃないかなぁ。
 中田を獲ることは明らかに目先の利益を求めることだ。日本のサッカーのために、2002年のためには海外で活躍する日本人が増え、日本代表のレベルが一日も早く、少しでも向上することであって、東京スタジアムが中田のおかげで一杯になることじゃない。中田や武田を日本に戻すなら、バッジオを本気で獲れ!!
 李国秀時代のヴェルディは地味だが悪くなかった。このところのヴェルディの動きは、ナベツネ支配時代を思わせる。NTVは視聴率でなく、スポーツを擁護する、という立場での参加を熱望する。

 昔、さんまとタモリが国際映画祭のレセプションだかオープニングセレモニーで顰蹙をかったことがあったけど、文化に携わる者として、ああいう恥ずかしい思いはもういやだよね。W杯が「来る」んじゃない、「開催する」という自覚。関係者は世界を見よ。最高のW杯を見せたくないのかな。
 結果として強くおもしろくかっこいいヨミウリが帰って来ることは望ましい。ラモスや柱谷、都並らその時代の当事者がフロント入りするのは楽しみ。でも有名だけど盛を過ぎた選手、つまりじじいばっかり呼び戻しても強くならないし、逆効果だと思う。若手を育て上げるクラブを作ってほしいなぁ。
(2000.11.21)

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週間蹴通 Vol.80
 アントラーズ首位!
 ガンバなんかが頭の上うろうろしててはいけません!
 前節は久しぶりに国立に足を運び、清水戦を観た。小笠原、秋田、ファビアーノぬきでよく勝ったと思う。でも代役の中田・羽田がなかなかだった。代表でCBにコンバートされたのが役にたったね。サンガ戦でもゴールを決め、復帰後3試合連続弾(オウンゴール含む)。
 サンガ戦はビスマルクとこれまた好調の名良橋(ナラッチ)が出場停止だった。しかしのびざかりの若手が力をつけ、昨シーズン末主力を11人放出したことによる選手層の薄さが、ここにきてようやく解消されてきたのかな、と思う。
 ジュビロが負けたことにより、優勝は鹿島、ガンバ、柏そしてなんと福岡の4チームにしぼられた。
 となると、やはり柏。26日、最終節国立での直接対決が雌雄を決すると思う。まさに天王山。ちょうど稽古が休みかも!

 さあ、川崎Fも勝ったぞ。J1さよならもわからなくなってきた。
 レッズはJ2脱出できるのか? それとも大分逆転か?
 横浜FCはJ2に上がれるのか?
 U-19はWユース出場なるのか?
 ACミランで出番のないレオナルドは鹿島に戻るのか?
 するとビスマルクは松木の読売年寄会みたいなヴェルディに行くのか?
 だいたいそのヴェルディをあたたかく調布に送り出す川崎市民が1人でもいるのか?

 やばい、楽しい…。
(2000.11.13)

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週間蹴通 Vol.78 <担当:中脇>
 直前まで宅配便の配達を待っていたから、国立競技場に到着するのが14時過ぎになってしまったのだ。
 大江戸線国立競技場前駅の地下深い深い改札から地上に出るとひと、ひと、ひと。
 当日券で大丈夫だろうと思っていたら切符売り場は大混雑。
 当日券だけで6000枚ぐらい売れたんだって。それでもカップ戦過去最低の入場者数だったらしい。地味な大会だけど、三大タイトルのひとつなんだぞ。みんなもっと注目しないと。
 賞金総額190000000円プラスちょっと。その上受付では入場者全員にナビスコ製品の詰め合わせをプレゼント。太っ腹!!

 さて今回は鹿島アントラーズと川崎フロンターレの決勝。
 この対決、鹿島はともかく川崎Fは意外だった。
 リーグ戦では現在最下位でJ1昇格即J2降格まっしぐらのチームが、監督の更迭などを経て建て直しに成功しているようです。
 そんな川崎Fを見ていると判官びいきで川崎F側に座ってあげたくなります。しかも今日は鹿島のホ−ム試合か?って思うほど真っ赤なんだもん。
 でも、川崎Fも負けじと入場者に青いビニール袋(ごみ袋?)をポンチョ風に切って配ってました。
 着てあげましたよ、ごみ袋。周りを見るとみんな着てますよ、ごみ袋。にわかサポーターの出来上がり。これで川崎F側も真っ青に。
 でもね、本当の川崎Fサポーターはほんの一角にいるだけなんですよ。すでに負けている…

 試合は自力の違いか、鹿島ペースで進んでいました。
 時折川崎Fもサイドからの攻撃やカウンター攻撃を見せますが、フォローが遅いし、ボールを持った選手がどこにパスを出していいか考えている様子。
 それだけ鹿島のディフェンスが安定しているのかと言うと、そうでもないシーンがあってカウンター攻撃で数的優位なのにラストパスが出せない。しかも絶対的な点取り屋がいないのが痛い。
 川崎Fのほとんどの選手が他のJリーグのチームから戦力外通告されている苦労人が多いから頑張って欲しいけど、タレント集団鹿島にはかなわないよ。
 とにかく、おめでとう八代!

 そうそう、川崎Fは準優勝の賞金50000000円の一部を使いサポーターと祝勝会をやったってさ。
mikito nakawaki      

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週間蹴通 Vol.79
 ありがとう、みきと!
 俺はTV観戦だったので、直接見に行った樹人に書いてもらったのでした。
 このように、花組のほかのみなさんもサッカーに関することなら書き込み大歓迎‥っていうか自分のつぶやきたまには更新したりしましょうね。綾央!

 鹿島優勝!の試合は俺も観てたけど、川崎Fの攻撃はその、なんていうか、ファンの方もいるだろうけど、ぜんっぜん怖くなかったね。点が入る感じがしなかった。
 といって鹿島の出来がすごーくよかったわけでもないんだな、樹人のいうとおり。
 何が違うかというと、鹿島のユニホームの左肩に入ってる4つの星なんだよね。この星1つが1タイトル。このナ杯優勝で5つめが入る。つまりそれだけ勝ち慣れてるし、修羅場くぐってるってことだと思うよ。
 セレッソや樹人の好きな東京もまだその経験が足りない。世界からみたら日本にはそれが足りない。だからプレッシャーのかかる大一番で本来の力が出ない。
 去年のナ杯で鹿島と激戦を演じ、ジーコにJ1活躍のおすみつきをもらった東京が自信をつけたように、川崎Fも、またJ2からかもしれないが来年に繋がる大会になったんじゃないかな。
 でも五輪・ア杯で主力不在、ケガ人続出というひどい状況で、鹿島もよくここまで勝ち上がったと思う。特にレンタル先の川崎Fから戻ったFW鈴木というスターがでたのは大きい。

 中田もケガが治り2nd.優勝へ向け好材料が多いが、この試合で俺が注目したのは名良橋だった。
 まず顔が面白い。アニメにしたい。それも宮崎アニメ。
 それはともかく何といっても足が速い! そしてあのシュート力、実はうまいフリーキック。トルシエを代表を意識してるのだろうか、明らかにサイドなのに中に切り込んで、しかも自分で得点しようとしている!
 明神もいい、望月もいいが、名良橋の代表ももう一度みたいなぁ。右しかできないけど、それは望月も一緒でしょ。素行も悪くないし、たぶん。
 だめかなぁ、だめ?
(2000.11.8)

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週間蹴通 Vol.77
 日本優勝!!!!
 サウジアラビアを1-0で破りアジアカップを奪還! 真のアジアチャンピオンとして、AA杯・インターコンチネンタル杯の出場権を得た。
 W杯開催国として、予選を免除されている日本にとって、これらの真剣勝負の場が得られたのは大きい。

 日本にとって今大会一の激しい試合。中東のレバノンでの開催とあって、敵はほぼスタジアム全部の6万人。
 予選リーグ初戦で日本に完敗し、監督が更迭されたサウジは、全く別のチームになっていた。本当に強くて、特に後半は何もさせてもらえなかった。勝ったのが不思議なくらい。
 今大会を通じて、五輪で負傷した楢崎の穴をうめる川口とDFとの連携ミスが指摘されてたが、5試合やっても修正しきれず失点を重ね、この欄でも川口を責めたりしたが、今日の能活は神がかり的なセーブを連発した。
 もちろんGKにそんなに見せ場を与えること自体が問題だし、今日のゲームをみても能活も今後に課題を残すと思うが、とにかく今日の能活はすごかった。本当にアトランタがよみがえるようだった。

 けがで帰国した三浦の穴は思うより大きかった。稲本が出場停止で明神ボランチ・望月右で先発した以上、基本的に負傷以外の戦術的な交代のカードは、奥と小野・柳沢の3枚しかなかったのではないだろうか。
 しかもヤナギと奥が出る場合は、FWと森島がばてたときなので、相手に混乱をきたしたり流れを変えたりするのは、今日の試合では実質小野しかいなかった。
 後半のように相手が一方的な時間が続いた場合、展開力もボールキープ力もある三浦とか、突貫小僧の本山がいたらさぞかしサウジはいやだろうなぁ、と思った。

 ヤナギの交代は不可解だしかわいそうだなと思う。もちろんヤナギのプレーが気に入らなかったからだろうが、とにかくボールキープしたいという意図の交代であれば、最初から違う人を入れるべきだし、ヤナギを入れるにしてもその意図を徹底すべきだと思う。

 名波がイタリアで見つけてきた彼に足りなかったものを、沢山見せてもらった。文句なし圧巻の大会MVP。

 次のA代表の試合は12/20 VS韓国! あれ、大阪のイベントって…?

 というわけで、現時点で最強と思われる、私の選ぶ2002年A代表イレブン。(ぴあでもやってた。)
      
 変則3-6-1システム。たぶん小野は森島か高原の方がうまくいくが、この布陣の試合が一度みたい! たとえ相手がイタリアでも一度に5人はマークできないだろ!
 MF6人が全部パスの出所になる夢の布陣。勝てるかどうかは不明。


 「惑星サントラ」に来てくれたみなさん、どうもありがとう。楽しかった。来れなかった人、またやるからね。
(2000.11.2)

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週間蹴通 Vol.76
 よく勝った!
 中国に3-2で逆転勝ち、決勝進出!!
 今までこの大会は名波の大会だった。五輪での活躍を考えると、ちゃんといい仕事をしてたとはいえ、俊輔は名波に比べればだが、もう一つ地味だったと思う。
 だが今日は俊輔と明神のゲームだった。

 中国は強かった。五輪のアメリカのようだった。あたりまえ、アメリカ躍進の立役者は現中国監督ミルティノビッチなのだから。
 シンプルで効果的な攻撃の繰り返し。なつかしいサッカー。こういうの観てると、サッカーを難しく考えすぎるのもどうか?という気持ちになるが、美しくないからドキドキしないし面白くない、俺は。

 最近よく、日本が10-0で勝つ試合と、例えば3-3の激しく厳しいドローの試合では、俺はどっちが面白いんだろう、と思う。大勝するとスカっとするし、しかも相手が強豪だと日本人として誇らしいような気分にもなる。苦しんでようやく得た勝利のエクスタシーは更にでかい。
 ただ純粋にスポーツとして、あるいはショーとしていわゆるいい試合というのは、互いに力を出し尽くしたシーソーゲームのガチンコ勝負だ。ナショナリズムとか贔屓とか、そういう気持ちが純粋なフェアな見方、サッカーそのものを楽しむ気持ちを鈍らせるかもしれない。

 ドーハの悲劇から7年、そんなふうに思えるほど、サッカーを観てきたんだなぁ。
 トルシエの進退の発言については、真意がよくわからんのでコメントなし。
 それにしても、無失点では勝てないんだろうか。
(2000.10.29)

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習慣 でなく週間蹴通 Vol.75
 ア杯準々決勝、イラクを4-1で撃破。
 7年ぶりにドーハの借りを返すとか、対戦成績で勝ってないとか、話題作りのためTV(朝日)でいろいろあおってたけど、そういう時代じゃないだろ!?ってかんじ。
 ドーハの頃の事と今を比べるより、準々決勝でこんな試合をしているアジアのレベルの低さを問題にしてほしい。
 日本チームはアジアレベルをぬけていると思うが、マスコミはまだまだだ。はっきり言って恥ずかしい。
 アジアのレベルの低さを思わせる要因の一つに、中東勢の不振があると思う。日本戦を見る限り、ひどい。C組だけかと思ったが、ベスト4のうち3つを結局東アジアが占めた。中東はがんばらないとインドネシアやタイに抜かれるぞ。
 日本の次の中国戦が事実上の決勝戦ではないか、と実は思う。そして韓国を破り真のアジアチャンプへ。
 これは、やっぱり義務だ。
(2000.10.26)

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週刊 蹴通 Vol.74
 ア杯、VSカタール、1-1のドロー!
 立ち上がりのモチベーションが低い!? なんたるばかちん! なんたるハングリー精神のなさ!
 サブのメンバーは自分達の置かれている立場を分かってるのだろうか? 北島、久保、海本、望月、高桑らはここでアピールせずにいつするんだ!? だめだったらもう代表に呼ばれないという危機感はあるのか? 北島、久保は平瀬、吉原あるいは中山に代えて欲しい。
 大変不満であるが、初めてさん達なので仕方ないか。逆に気合いが入りすぎだったのかな。

 しかし海本退場により10人になった日本は後半、2トップを下げ西沢・明神を投入、4バック、Wボランチ、1トップにシステムを修正した。
 この采配はドンピシャだったと思う。F3じゃない日本は、井原がコパ・アメリカの時勝手にライン崩してマンマークやって代表に呼ばれなくなって以来だった。
 西沢をポストにするという分かりやすい基準が出来たことで、どんどん個々の判断が早くなり、かえって一人一人の個性が出てきた。戦術的であるほど個人技が活きるという現象は面白いなぁと思う。
 ともかく、選手が自分達の判断でそれをしたことが大きかった。勿論勝てばもっとよかったが。

 最近は明神が状況によって変則4バックにしたり、名波が俊輔とポジチェンしたりと自由度が増してる気がする。でもそれは名波が大人のサッカーをするからだし、またある意味中田がいないからだよね。中田がいるとやっぱり頼るんだと思う。
 小野、名波、奥はいいな。小野は完全復活。でも俊輔と高原がいた方がもっといいな。
 サブがでても気持ちが空回しないような、コンビネーションの熟成と戦術の徹底を望む。FWの動き出しの遅さが中盤の判断の遅さを招く。

 五輪の南ア戦、ブラジル戦の立ち上がり、アメリカ戦、今日の前半など相手がガンガン前に出てきた時、このチームはなぜか足にボールがつかず何も出来なくなる時がある。W杯でそれはまずい。
 引き分けたし内容もよくないが、得るもののあるゲームだった。

 さぁここからは一発勝負、負けたら終わり!!
(2000.10.22)

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週刊 蹴通 Vol.73
 アジア杯レバノン2000、ウズベキスタンに8-1で日本爆勝!
 混戦が予想されたグループCで、連続大量得点差での勝利で、最終戦のカタール戦を待たずに決勝T進出を決めた。
 なぜPKを西沢が蹴ったのか、川口はなぜいまいちなのか、わからないこともいくつかあるが、高原の強さは本物になってきたなと思う。西沢もエスパニョールに行く前にお土産も欲しいだろう。がんばれヤナギ!
 カタールには無失点で勝ってほしい。消化試合になったので、名波を休ませて小野を先発させるなど、控え中心で行くのもいいと思う。

 「惑星サントラ」のチケットを取れなかった皆さん、ごめんね。またきっとやるからね。いろいろね。
(2000.10.19)

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週刊 蹴通 Vol.72
 アジア杯・レバノン2000初戦、日本代表はディフェンディングチャンピオンのサウジアラビアを4ー1であとかたもなく粉砕!!

 ぶっちゃけた話、この大会には五輪代表をまんま出した方がいい結果がでるのでは?と思っていた。シドニー組が史上最強の代表だとすら。
 明らかに間違いだった。レバノン2000の日本A代表は明らかに五輪代表より強い。しかも中田英寿抜き!
 MOM(マンオブザマッチ)は名波で文句なし。圧巻だった。以前の名波はスタミナがなく、闘志が表に出たプレーをするタイプじゃなかった。それが今日はなんと頼もしかったことか。テクニックを落とすことなくフィジカルが明らかに強くなっている! (サイヤ人か?) 若い稲本よりよっぽどタフ!
 あとすごかったのは小野。89分のゴールは、高原が五輪で一度ならずチャンスがありながら出来なかったもの。GKと一対一になって、あざ笑うかのように落ち着いて隅へ。ダイレクトパスもさりながら、俊輔とのコンビネーションには愛<#HEART>すら感じた。
 JOMO杯からこの方、このチームのシステムで今までと違う点は、森島をトップ下で使うことと、稲本の1ボランチということではないだろうか。つまりゲームメーカーの位置が少し低い。名波のスタイルの問題なのかな。
 森島・名波の関係は'98W杯のアルゼンチンのオルテガ・ヴェーロンを思わせる。素敵だ。
 3-1-3-1-2とも見えるこのシステムは、三浦・小野を同時に入れることで3-1-4-1-1という、ゲームメーカーが真ん中へんにばらばら3〜4人いるという、サウジにとっては発狂しそうな状態に変わり、完全に何も出来なくさせた。
 すべてのゴールがすばらしかった。名波のゴールはソウルでのW杯最終予選を思い出させた。2トップがそれぞれ結果を出したのもよかった。1つ文句をいえば、川口。判断が遅い気がする。何回かひやひや。
 でも結果的にはごきげんだ。
(2000.10.17)

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週刊 蹴通 Vol.71
 アジア杯前のSPマッチ、日本代表 VS パリサンジェルマン(PSG)は、終了間際の89分に追いつかれ、1ー1の引き分けに終わった。
 もちろん結果が優先される試合ではないし、コンビネーションのパターンを確認したり模索するテストマッチだったと思う。
 でも相手のパワープレーに屈し、逃げ切れなかったという終わり方はアメリカ戦と一緒! もっといえばドーハと一緒!!
 なんかさぁ、これはまずいだろ、2戦連続は少なくとも。

 五輪メンバーは体も切れ、コンビも慣れてて安心感があった。それ以外の人たちも、エスパニョール移籍が決まった(祝!)西沢、ダイレクトボレーで得点した森島、五輪候補から惜しくもはずれた服部・小野もよかった。
 特に小野は彼らしいダイレクトプレーも随所に見られ、俊輔・名波とのマッチングに期待!
 ほんとはこれに中田が加わった布陣が見たい。うまくいくかは別として。でも小野を五輪でも見たかった。
 ジュビロに戻った名波はJOMO杯に引き続きすばらしかった。意識が違うな、と感じた。五輪メンバー並みの貪欲さ。このパリのフィールドが、世界のマーケットに繋がってることを知っている。
 それ以外の人が今一だった!
 特に久保ドラゴン! 彼はすばらしい選手だと思うし、使われ方も中途半端で気の毒だが、まだ代表でまともな結果を出していない。ここ!って時のメンタルの弱さも感じる。でも俺は久保みたいな選手がヤマを乗り越えて男になる瞬間が見たいんだよねぇ。

 やはりトルシエのいうとおり、上の世代の足技に少し不安を見た。ボールキープ出来ないから焦る。守りに入る。ラインが下がる。システム崩壊。

 PSGは控えメンバー中心の上、別に日本なんて研究してない。サウジやイランは違うぞう。事実上のアジアチャンプの日本を破って名をあげようと必死で来る。
 アジア杯は五輪より楽では決してないと思う。
(2000.10.10)

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週刊 蹴通 Vol.70(すごいな!)
 カメルーン優勝! アフリカ五輪連覇!
 スペインは先週の俺の予想を裏切ってガタガタだった。ブラジルのルシェンブルゴ監督を解任に追い込んだカメルーンの強さは本物だった。特にオーバーエイジで入っていたMボマは、ガンバ時代よりも凄みが増してた。
 でもスペインも2点のビハインドを追いつかれた上、2人退場の状態で延長戦までしのぎ、よくPK戦まで持ち込んだのはさすが! PKは運だから、実質引き分けに等しいよね。

 2002年W杯予選が欧州・南米でも熱い。
 ロマーリオ大復活。オランダ??? 楽しみなのはポルトガル、そしてアイルランドが好印象。
 イタリアもフィオレンティーナを辞めてついにアズーリ(イタリア代表の愛称。ちなみにブラジルはセレソン。日本は最近ブルーズって呼ぶ人もいるらしいね)の監督になったトラパットーニの下、トッティとデルピエーロというファンタジスタ2人を同時に使う、守りのイタリアとしてはかなり攻撃的なスタイルを見せた。
 ユーロの後、五輪世代との融合と新監督の新しいシステムの下、色々模索している感じがおもしろい。

 10/4 JOMO CUP、14〜アジアカップ、11/8 鹿島VS清水、11/26 最終節VS柏、ナビスコ杯、セリエA開幕!!
 夏は終わったがまだまだ楽しみが続いて、ささやかに幸せであるよ。
(2000.10.1)

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週刊 蹴通 Vol.69
 負けた。
 決勝トーナメント1回戦(準々決勝)日本五輪代表はアメリカにPK戦の末破れた。

 幾度も決定期をはずした高原、89分にPKを与えた酒井、最後にPKをはずした中田英。誰も責められないよね。よくやった。みんながんばった。
 ただ、イタリアを破ってスペインは待っててくれた。スペインとまたやりたかったねぇ。シナリオ通りだったのに。

 中田は五輪にまた思いを残しただろう。アジアカップに出場しない彼がこの思いを晴らすのはもちろん2002年! すべては2002年のために!
 (ただこの年代に脂がのるのは2006年かも。それも楽しみ。)

 今回の大会で決勝T進出がいかに難しいか改めて痛感した。この年代で世界に通用した日本はこの位置のまま、W杯に行かなければならない。
 しかしここからフル代表の年齢までにいかに成長するか、が日本と世界との差だと思う。ヨーロッパ、南米、アフリカの選手達はこのあとヨーロッパ等のクラブで揉まれてフル代表のレギュラーになり、W杯にやって来る。
 日本のように、フル代表と五輪代表の力に差がない国はほとんどないだろう。Jリーグの中でこの差を埋めて行く作業は大変だけど無理じゃない。中山はやっているし!
 また、今回の結果を踏まえてトルシエの下、五輪チームとフル代表を融合し、出来るだけ多くの国際試合、しかもアウェーの試合を、チーム・協会・リーグ一丸となって行うべきだよね。

 今日日本に勝ったアメリカも、協会とMLSとナイキの、“プロジェクト40”によって強化されたチームだ。日本とアメリカは互いに最近プロリーグが出来た新興の強国。そのアメリカに負けたのは少し悔しいな。
 なんにせよ、五輪にはアルゼンチンもオランダもイングランドもいなかった。五輪なんかに興味ない国も多いし、FIFA内には五輪からのサッカー撤退の意見もあるらしい。それだけW杯はキツィんだなぁ。

 さて、ここでようやく今日の試合を振り返ると、PK失敗は仕方ないけど、中田はあまりピシッと来なかったと見えた。中田より俊輔の方が頼もしく見えたのは初めてだった。
 スタミナのある稲本もさすがに120分は持たず、延長に入った時点で交代のカードが2枚あるにもかかわらず切らなかったのはなぜだろう? 酒井・高原に代えて、一気に平瀬・本山を投入するくらいでもよかったんじゃないだろうか? 楢崎のケガも心配だったのかもしれないね。
 柳沢も得点出来てよかった。2nd.ステージ残り楽しみ。平瀬もたまってるだろうし。

 いい大会だった。でもやっばりなんのかんの言って、個々の能力のアップが必須だなと思った。
 そのなかでも光ってたのは俊輔・稲本だった。中田がPKはずしたのも象徴的。日本的には俊輔の大会だったと思う。多分、海外からのオファー来るね。結果的には、結果としてはだけど西でなく小野だったなぁ…。

 4強はアメリカ・スペイン・カメルーン・チリ。多分スペインが金色行くんじゃないかな。

 あーあ、オリンピック終わっちゃった。少なくともあと2試合は観られると思ったのに。
 本当に夏が終わったんだなぁと痛いほど感じる。しみるね、涼しさが。
 今年の夏はいろいろあったなぁ…。少しずつ、前に進みますね。なんでも。
(2000.9.24)

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週刊 蹴通 Vol.68
 ありがとうスロバキア!!
 横浜に集うよりスロバキア大使館にお礼に行くべきではなかろうか。

 自力ならず。悔しいが後半の追い上げはメダル候補の名に恥じない攻めだった。稲本はこれは世界にいいアピールをしたと思う。
 日本の力はアトランタの時とは明らかに違う。絶対諦めないメンタルの強さもある。
 ただ、ブラジルもアトランタの時よりいい状態じゃないね。オーバーエイジでいい選手をつれてきてたらこんなもんじゃ済まなかったかも。

 でも中田英の不在は思ったより大きかった。俊輔は悪くなかったけど流れを変えるためのカードの枚数が足りなかったと思う。
 ボランチの2人がインターセプトしても、英はテクニックがありフィジカルも強いから、ボールキープして仲間の上がりを待てるし、展開力も判断の早さもあるから効果的なカウンターが狙える。そうなると敵のバックスは怖くて上がれない。高原の足も生きる。

 試合前、トルシエは恐がってるのはブラジルだと言ってたが、さすがに立ち上がりは日本が固かった。でも唯一マイアミの奇跡の当事者である松田はぜんぜんビビってなかったね。

 ともかく総得点でおよばずも2位で予選通過は見事!!
 次の相手はこれも激戦を制したアメリカ。これに勝てばベスト4で相手はイタリアかスペイン。
 シナリオは出来てきたんじゃない? Wユース決勝の借りをスペインに返して、今日の借りを決勝でブラジルに返そう!!
(2000.9.21)

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週刊 蹴通 Vol.67
 まさにグループDeath!!
 勝ったのに、勝ったのに、D組1位なのにブラジルが南アにまさかの敗戦!! よって最終戦でブラジルに勝つか引き分け、あるいは南アがスロバキアに引き分け以下じゃないと決勝トーナメント進出出来なくなった。
 南アが勝って日本が負けた場合、3チームが勝点6で(また)並ぶので、得失点差で日本予選敗退の可能性が高い。言うまでもなくアトランタで日本に負けているブラジルは同じ国に連敗することは許されず、得失点差を考えてもモチベーションは高い。
 とにかく、最終戦を消化試合にしたいというトルシエの思惑は崩れた。ブラジルを2大会連続で、しかも中田・森岡抜きで撃破するつもりで行かないと、日本はメダルどころか五輪が終わる。

 しかし腑甲斐ないのはブラジルであって日本は結果的に最高の形で2試合を終えた。
 ただ、明らかに不調の中田英に変えて俊輔を司令塔に据えた采配が当たったのに、流れが変わったその時にそのキーマンの俊輔を下げてシステムを戻したのは理解出来ない。不調でも結果を出す中田英はさすがだが、今日は本山と交代すべきは明らかに彼だと思った。
 さらにシステムチェンジして相手を混乱させようとしたのか、次試合のために俊輔を温存したのか?
 今日ははっきりと初戦と違う戦いを意図的にしてるのが見て取れた。F3のラインを上げ、両ボランチが非常によく動いてた。
 MVPは言うまでもなく番長稲本!! 最高の動き。明神もよくフォローした。中田英が不調とみるやたまりかねて真ん中に切り込んで来た俊輔不在の左サイドをカバーしたのも稲本だった。
 中田英がいないということは、次試合ブラジル戦は頭から俊輔が真ん中。この日のために必要だったのは実は小野だったと思うが、ともかく松田・宮本も含めて違う形の日本が見られるのはある意味楽しみ。
 すべては2002のために! 苦労した方が得るものはでかい。日本に最も必要なのは経験であって、メダルじゃないかも。
 でも最高なのはこれを乗り越えてメダルを取ること! 今はそれしか考えてないよね。中田英の五輪をここで終わらせてはいかーん。

 それにしても、ブラジルとは因縁だねぇ。まさか追われる立場になるとはねぇ。
(2000.9.19)

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週刊 蹴通 Vol.66
 勝った!!
 シドニー五輪予選リーグ第一試合 VS南アフリカ、2-1で辛勝!
 相手に組織としていいサッカーはさせなかった、と思う。が、南ア2トップは強力だった。でもね、あの切り替えしとかは俊輔や本山よりすごいとは思えないんだな。
 その本山を入れたタイミングが論議されると思うが、難しいとこだなぁ。中盤がなかなか機能せず、F3とボランチとの連携があまりよくなかった。だからMFをを入れるしかないんだけど、三浦を入れて酒井を3人めのボランチにするか、本山を入れるか?ってとこだった。
 それにしても俊輔があんなに守備で貢献(2点防いだ)するようじゃまずいねぇ。中田俊輔の2司令塔ってのを頭からやったらどうなるのか興味あるけど、途中からシステムチェンジするところがミソなのかも。
 先制されてもまだまだ!とこのチームは思わせる。
 勝つ!と言って勝つ事ほど難しいことはないがとにかく勝った。まだまだ選手のバリエーションもあるし。有言実行トルシエジャパン、どこまで行くか?
(2000.9.16)

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週刊 蹴通 Vol.65
 シドニー五輪壮行最終戦、モロッコを3-1で撃破! なんと結局予選から無敗・16連勝!!
 後半は先号での予想通りのフォーメーションになった。それにしても俊輔はついに真ん中のポジションを実力でモノにしちゃった。すごいなぁ。自分がどうしたいかわかっててひたすら続けてれば願いは叶うんだな、と思った。
 そして事実今のシステムが一番いい! メンタルトレーニングもきっちり出来てて、いよいよだ!って感じがビリビリ来るね!

 先号で心配してたF3の真ん中はなんと今日は森岡だった。
 そういえばオーバーエイジの彼はずっとA代表で真ん中だったもんね。宮本・松田よりF3暦はむしろ長い。
 中田・中沢を含めた5人のDFがどの組み合わせでもいけること、西・酒井・稲本・明神のボランチ〜右サイドの組み合わせ方も多彩なこと、FW全員のゴールへの意欲が高いこと、本山(今日のゴールもトレビアーン)と三浦は試合の流れを変え決定づける働きをすること、そして中田&俊輔のW司令塔がこのチームの切り札であること。
 この2試合で日本五輪代表の本当の形がはっきり見えた気がする。

 次回はもちろん初戦VS南アフリカの後!!
(2000.9.7)

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週刊 蹴通 Vol.64
 シドニー五輪壮行試合、日本6-0でクウェートを粉砕!!
 中田がコンディション不良だったりマークされたらどうするか?という不安はこの試合の俊輔の活躍によって払拭されたと思う。
 中田1.5列で俊輔真ん中、本山左ウイング&2ボランチの、3-5-1-1というシステムは五輪予選のカザフ戦で一時見た気がするが、やっぱり俊輔は真ん中がいいなぁ。
 中盤の安定と守備を考えると2ボランチははずせないと思うので、もしかしたら1トップ(あるいは中田との2トップ)ってのがベスト、じゃないか???
 でも今日のFWは4人ともスゴクよかった。予備登録の宏太もよかった。だから1人はずすのもきついねぇ。
 たぶんヤナギと高原の2トップ、俊輔左のスタメンで途中で本山が入って1トップにシステムチェンジして相手を混乱させる、ってのが定石になるんじゃないかな。三浦が戻るとかわいそうだけど西、出番ないかもな。

 全員の意識が高くていいなと思った。久しぶりにドキドキした。
 ただ、フラット3の真ん中はいい加減松田か宮本か決めないとまじでやばいんじゃないか? 連携ミスが今日もあった。特にスロバキアとブラジルは一度対戦してたりジーコの入知恵とかで、F3の弱点知ってるからノーミスじゃないとまずいでしょ。
 俺は今はね、固いかもしれないけど宮本がいいと思う。松田は大好きな選手なんだけど、服部が使えなくなって、中田浩二のCB左は確定でしょ。俊輔が左Wだとたぶん中に切り込むことが多くて、すると今日の試合みたいに浩二はSB的に駆け上がって、センタリングとかSチェンジとかしてほしいんだよね。だからF3真ん中は頭脳プレーで守備に徹してほしい気がする。
 でも松田はまさに「うまい柱谷」だから惜しいよね、ハートがいいよね。でもたとえサブになっても松田はもう腐らないと思う。

 名波ジュビロ復帰。もう少し海外での姿が見たかった。でも難しいね。実力だけでないビジネスや人種差別もからむしね。ただそれを超える絶対的なパフォーマンスを魅せられなかったのも事実。ファンとしてはまた日本で彼のプレーが見られるのは単純にうれしい。学んだことが若手に伝わるね。
(2000.9.5)

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週刊 蹴通 Vol.63
 日本vsUAE3-1で勝利。
 うーんと、この試合はAマッチだけど実質的には五輪のための強化と壮行だよね。その割には高原・本山・宮本以外の五輪エイジの元気がなーい! 特に番長稲本と小野! 俊輔もフリーキッカーとしてしかよくなかった。
 でもそれは彼を責めるべきではないかも。FWの組み合わせもテストマッチの意味では西沢&高原、久保&柳沢というように今回のたすきがけがよかったし、いっそ鹿島の2トップでいいのにねぇ。

 Wユース以前の小野はいやな奴だった。相手をおちょくるようないやらしいプレーを心がける、日本では珍しいタイプの凄い選手だった。今回の合宿で彼は一番下の新人・チャレンジャーのつもりでやる、といっていたが、そんなイイコちゃんの小野はみたくない。楽しそうじゃない。
 '98W杯予選、カザフでどん底を味わった名波が、自分を取り戻すことができたのは清水時代の恩師からのサッカーを楽しめ! という一枚のFAXだったという。何か小野にもきっかけがいるのかな。

 3点目はよかった。調子の良い本山からヤナギ>高原>奥への連携。何かを変えようという本山の意識と常に前へ攻め続けた高原、そして本来稲本がやるべき3列目からの飛び出しをこころがけた奥の気持ちが一つになった瞬間だった。この1点でこの試合は救われた気がした。
 最後の失点は余計だったがFKだからしかたないね。
 まぁ中田がいないという前提で森島を1.5列目で使いながらのMF陣のコンビネーションは難しいものがあったのかな、役割的に。
(2000.8.21)

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週刊 蹴通 Vol.62
 アントラーズ大事な一番を引き分けるも首位をキープ! 厳しい状態の中この勝点1は大きいと思う。
 俺は実はこの2nd.のライバルは、東京でもガンバでもなく、レイソルとジュビロだと思っている。ただ、この2チームは序盤で負けすぎているので久しぶりにぶっちぎりの優勝もありうると思うんだけどなぁ。
 といいつつも、攻撃の駒が少なすぎ! ここにきて放出組が恋しいなぁ。増田、阿部、真中、鬼木がいたらなぁ。
 とにかく、スーパーサブのFWだ。ジュビロのラドチェンコみたいな。
 でもアントラーズはブラジル人取るだろうから、ベベトの時みたいに明らかに平瀬・ヤナギの方が調子よくてもスタメンに外人使うんだよね。それって差別的だしそういう時代じゃないよ、もう。
 あの2人のサブでいい。おっさんでいいから使えるFW募集。
(2000.8.8)

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週刊 蹴通 Vol.61
 アントラーズ5連勝!!
 もともと才能溢れる若手と熱いハートのベテランの力がここに来てガッチリかみ合い、今のやり方、コンビネーションが安定してきている。
 8/5・19のマリノス・FC東京戦は山場か? これに勝つと見えてくるものが見えてくるんじゃないの?
 ガンバも東京も5連勝。カウンター中心のリアクションサッカーのチームが勝ち続けることに若干抵抗を感じるが、これもサッカー、だね。
 でも東京VSガンバって、面白いんだろうか。

 さて、ぜんぜん関係ない話だが、ムツゴロウさん、見た? 凄かった。感動したよ俺。
 自分の指を喰いちぎったライオンの檻に近づき、名前を呼んでも自分のしたことの大変さを察知ししょんぼりして近づいて来ないライオンを見て、動物はこんなにもやさしい、こんなライオンにだったら指なんか全部あげたって、体全部あげたっていい! と感涙せんばかりに語っていた。
 また、1.5メートルの巨大ミミズを色んなことをたぶん何時間もかけて試して遊んでおきながら、ハーブといためて食べちゃった!
 この人は動物を擬人化することなく動物として好きなのだ。すごくフェアな考え方だと思う。尊敬する。アリクイと並んで蟻塚の蟻食べたりアナコンダ首に巻いてわざと締められたり、ただの動物マニアのへんなおっさんかと思ってた。
 植村直巳みたいなことにならないか心配ではある。
(2000.7.26)

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週刊 蹴通 Vol.60
 アントラーズ4連勝! いいぞ本山期待通り。ドリブルにキレが戻った。
 暑さでバテバテになったあの時間から1.5列でかきまわされたら相手はたまらんね。

 南米リベルタドーレス杯はアルゼンチンのポカ・ジュニオールズがパルメイラスをPK戦の末下し優勝、トヨタカップでレアルマドリーと東京で戦うこととなった。
 マラドーナの絶叫も笑ったが、都並と反町の実況なしの解説のみのオンエアーってのもすごいものがあった。
 パルメイラスにはエウレルとかサンパイオとかJで活躍してた選手も多かった。
 今Jにいるブラジリアンも今後本国とか欧州とかで活躍してセレソン(ブラジル代表)入りするかもね。
 東京のツゥットとか札幌のエメルソンとか。
(2000.7.20)

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週刊 蹴通 Vol.59
 アントラーズ3連勝!
 ジュビロ戦はいつもタフなゲームになるが、中山のPKを高桑が止めてなければわからなかった試合だった。ジュビロに今年はホームでもアウェーでも勝ったのは、ジュビロの中盤での早いパス回しが少しかみ合ってない気がする。
 それにしても、本山はなんとかレギュラーになれないかなぁ。
 ただアントラーズのシステムでは両サイドは縦へ縦へと行きたいしディフェンスもある程度やらなきゃいけないので、ドリブルで中に切り込む本山が相馬にとってかわるのはきついなぁ。移籍、はしてほしくないけど、活躍してるのもみたい。それこそジュビロあたりに行くとすごいことになるかも。

 グランパスの平野・大岩・望月の問題は詳しい事情はよくわからないが球団の態度は毅然としてるしフェアな印象は受ける。戦力ダウンはいなめないし内外からかなりの批判を浴びる事も承知だろう。
 ジョアン・カルロス監督はアントラーズ時代にやはりジョルジーニョらとぶつかってその時は自が辞めた。 平野ら3人は前の田中監督の時もぶつかって監督辞任のきっかけとなった。
 日本代表の才能ある選手達が一刻も早くサッカーができますように。
(2000.7.11)

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週刊 蹴通 Vol.58
 フランス・史上初の春夏でなくW杯&EURO連覇!
 イタリアはあまりにディフェンシブでつまらないとか セリエで中盤を外国人に任せてるからろくな人材がいないとか言われて、負けてよかったという声が多いが、やっぱりああいうサッカーはありだし、個々の技術とかはさすが世界最強リーグを持つ国だと思った。
 ああいうサッカーも時できなきゃいけないとも思う。ただああやってきっちり守られた時にどう崩すかが日本の課題であり、そういう意味でフランスから指導者を招聘しているのはいいのかも。
 日本はアジアのイタリアではなくフランスやオランダになってほしい。それ以上に日本自身でなくてはいけないし。

 Qファイナリスト4チームはどこが勝ってもよかった。でもポルトガル勝たせたかったなぁ。フィーゴもウノ・ゴメスもかっこよかったなぁ。引き分けでも予選敗退のドイツを二軍でちんちんに負かしたチーム。
 ま、結果的にフランスが優勝したことは、大会前に善戦した日本的には(やる気なかったけど)よかった。来年のキリンカップでは今度は勝ちたいね。

 アントラーズ快調! 柳沢と平瀬の2トップは負けん気が強くていいけどコンビネーションも大事にしてほしい。でもリアクションサッカーのチームになるのはいやだな。
(2000.7.6)

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