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磯村のつぶやき
バックナンバー(2007.7〜12)

 本公演終了。
 異常なる飢餓感に襲われる。
 現実逃避。
 朝から開店と共にビデオ屋に飛び込んだ。
 寺山修司監督作品「
田園に死す
 午前中からアルコールと寺山修司で心身を満たす。

 ふっ・・・俺の年末、セピアな色だぜ!!
 演劇の原点アングラよ俺にパワーを!!!
(2007.12.28)


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 「禁断」・・・
 世の中にはございますなぁ、禁じられればられる程燃え上がってしまうもの。

 「禁断の恋」
 許されない「恋」寝ても覚めても相手の事が頭から離れない。
 朝から晩までその事ばかり、その事の為に生きていると言っても過言では無い・・・
 世の中にはございます「禁断の恋」
 まぁ、私には預かり知らん事でございます。
 勝手にやったらええがな・・・
 しかしながら「恋」の部分を「とんこつラーメン」に入れ替えてもう一度読み返して戴きたい・・・

 もう、駄目なんです。
 新潟から帰って来てから、何でか分からんけど朝から晩まで「とんこつラーメン」
 以前より極稀に無性に身体が要求する事があって通っていた家の近所の「長浜ラーメン」専門店。
 午前11時の開店ももどかしく、一番乗りで店に入る。
 ラーメンと半ライスの食券を購入して、店員のおばちゃまにひしっと握らせる。
 貧乏譲りしながら待つ事推定1分48秒。
 特有の香りの湯気を纏った愛しいアイツと、半ライスとは名ばかり、茶碗に溢れんばかりにたっぷし盛られた狂おしいこいつ。
 アイツには胡椒と紅生姜たっぷし、こいつには辛子高菜たっぷし乗せてちょい醤油。
 スープを一口口に含み、麺をすする、両方が口中にある内に醤油と高菜にまみれたライスを頬張る。
 脳天から汗が吹き出す。
 口中は禁断の世界で一杯である。
 「君の為なら・・・」
 ランチタイム前、店員7名、客1名の中、静かに進んで行く「禁じられた遊び」
 夜は半ライスがチャーハンとなる。
 100円プラスするだけで半ライスが大盛りチャーハンとなる。
 「おい!お前ん所の店はどないな商売しとんねん!100円プラスでこいなもん出すんか。責任者出て来い!!」
 と言いたい気持を抑えつつ、ニヤニヤしながら大盛りチャーハンとラーメンと遊び続けるのであった・・・
(2007.12.19)


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 「KANADEHON忠臣蔵
 稽古初日・・・

 前日より風邪に侵されたしゃくれ。
 生まれ持った間の悪さ、我ながら名人芸の域に達すると思ふ・・・

 ふと、小学校の修学旅行を風邪で欠席した事を思い出した。
 後日その悲しい思いを作文にして先生に提出、ハナマルを貰った事がある。


 初日飲み会に出れなかった悲しい思いを作文にして座長に提出してみようかしら・・・
(2007.10.16)


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 新劇養成所時代、「家賃が払えない」と言って俺から数万円を借りたまま姿を消した後輩が、テレビドラマの脇役に出ているのを発見した10月14日の夜・・・

 今はこう思う。
 とことん出世してくれ。


 ♪青春時代がーゆーめなーんてー、後からーほのぼのぉ、思うものぉー・・・
(2007.10.15)


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 夜は暖かいもんが嬉しくなって参りました。
 お鍋もいいけどたまにゃ洋食かしら・・・
 そうねぇ、今夜は・・・グラタンにしよう。
 さすがに自分の為には作れないな、いつものスーパーで、お惣菜で・・・
 「茄子ミートグラタン」
 レンジに入れてタイマーオン。

 周り始めるグラタン。
 縁の方はすぐにグラグラし始める。
 レンジの事は未だによく解らん。
 縁の方はすぐにグラグラするのに中心はなかなかグラグラしないなぁ。
 縁はすぐにグラグラ、中心はなかなかグラグラ、縁はグラグラ、中心はグラグラ、縁グラグラ、中心グラグラ、縁グラ、中心グラ、中心蔵、忠臣蔵、「
忠臣蔵



 拝啓、お父さん、お母さん。
 息子は着実に30代を生きてます。
(2007.10.14)


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 何でやろか・・・
 礼儀知らず
 生意気
 態度がでかい
 天狗
 無礼
 彼らに与えられる賞賛の嵐。
 国民の敵「
亀田ファミリー
 しかしながら、どないしてもこのファミリーを愛しく思えてしまう私。

 何でやろなぁ、大阪の下品な町で育ったからやろか。

 人に嫌われると燃えるタイプ。
 損な生き方やな・・・
(2007.10.13)


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 長年による観察結果を発表。
 「グルメレポーター木之元亮の右肩には常にラゲッジレーベルのショルダーバッグ」
 特徴ある食べ方より、余程気になる・・・

 キンモクセイの香る今日この頃。
 皆様如何お過ごしですか?

 私、ここ数日思考力が老けてます。
(2007.10.12)


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 10月7日
 スーパーにて

 レジのお姉様「いらっしゃいませー。ポイントカードはお持ちですか?」
 一人暮らし「いえ・・・」

 会計終了・・・

 レジのお姉様「〇〇円」でございます」
 一人暮らし「はい・・・」
 レジのお姉様「ありがとうございました、またお越し下さいませー」


 今日1日で発した日本語、否定と応答、計4文字。


 秋か・・・
(2007.10.8)


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 久しぶりにアトピーの薬を貰いに病院へ・・・

 2007年秋の新作
 「劇プロトピック軟膏」を致だいた。
 顔に塗るお薬である。
 裏面を見てみた。
 注意「妊娠している可能性のある婦人は使用しない事」

 妊娠もしてないし、婦人でもないけど・・・
 顔に塗る薬にこの注意。

 どないしょ・・・
 ごっつ勇気いるねんけど・・・
(2007.10.4)


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 何なんだこの感情・・・

 昨日まで暑さが辛くてのたうち廻っていたが、涼しくなったら途端に人恋しい・・・
 ♪今はっ、もう秋っ、誰もーいない日々・・
 異常だ、寂しい、ヤバい、迷惑かけてやる!
 メールッ、メールッ・・・

 あっ、もうすぐ「
忠臣蔵」稽古始まるわ。
 もうすぐ余裕無くなるわ。
 もうすぐ座長に怒られるわ。
 もうすぐ右手右足同時に前に出るぐらい緊張するわ。
 涼しくても違う汗かくわ・・・

 単細胞が分裂する日々まであと数日・・・
(2007.10.2)


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 とある早朝、缶コーヒーを買いに外に出た。
 「ぅほっ、寒っ・・・ 」

 漸くやって来た俺の季節。
 「今夜は湯豆腐かな・・・」

 ええもんやなぁ、細やかな楽しみの為に1日を頑張ってみるのは・・・
(2007.10.1)


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 2007年夏
 スーパーの前に止めてたチャリンコの鍵だけ盗まれる。
 お見事!!

 チャリンコに手を付けなかった君。
 シーツ干した日に夕立あれ!!
(2007.9.30)


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 年を取ったとはまだ言えない微妙な年齢34。
 カタギであれば、妻の一人、子供の一人、車の一台、家の一軒である。

 9月17日
 米を2キロ買うか、5キロ買うか悩む。
 重たいから2キロか、面倒やから5キロか、
 結果面倒やから5キロ買うた。

 大きな買い物やった。

 小さな俺やった・・・
(2007.9.19)


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 新宿梁山泊公演
 「唐版 風の又三郎」拝見。

 建てたり、バラシたり、カレー作ったり、豚汁作ったりはしたものの、一度もこの空間で台詞を発する事のなかった「紫テント」思い入れのある空間。

 涼しくはなって来たものの、満員大盛況、熱気溢れるテント内。
 身動き出来ない桟敷席で十台以上の扇風機の風と蚊取り線香の煙を浴びながら、かつての先輩方、生き生きとした新人達の熱い思いの込もった芝居を堪能。
 終演後、テント内での飲み会に参加させて致だいた。
 「花組どう?」
 「映画の頃はさぁ」
 「太った?」
 「〇〇さん結婚したよ」
 「イソップ次いつ本番?」

 共に辛い思いをした先輩方、それを乗り越え、テント興業で世界を巡り続ける先輩方、キラキラ目を輝かして楽しそうに俺の立てなかった舞台で演じていた新人達・・・
 これからもお互い頑張って行きましょう!

 何より糧になった1日でありました。
(2007.9.17)


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 同じ日に「STONES」を観る事になってたコケティッシュ堀越が体調不良で来れないと・・・
 最近コケティと同じ様に体調不良状態が続く俺にとっては心配になる。
 何度かメールしても返信が無い・・・
 「大丈夫なのかな」


 翌日の朝5時にメール音。
 ビクッ!!
 コケ「大丈夫ですよ!!」


 何が「大丈夫ですよ」や。
 こっちが大丈夫やないわいや。



 おいっ!20代前半!
 30代中盤をびびらすな!!
(2007.9.13)


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 9月10日
 進ちゃん先輩出演
 「STONES」
 拝見。

 以前、進ちゃん先輩がふと「稽古場行くのが恐怖」と言っていた・・・
 覚悟して観に行った。
 なるほど、こりゃ恐怖だ。

 芝居を観て緊張したのは初めてだ。
 脚本、演出、役者陣、ヤバ過ぎであった。
 進ちゃんは本物であった。

 ヤバい。
 これ以上語ると芝居が安くなる・・・
(2007.9.11)


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 ♪闇に隠れず生きるっ、オイラはしゃーくれた人間なのさっ
 人におとがい見せ続けっ、痩せては太るこのからだっ
 「早く人間になりた・・・」

 一応人間であるしゃくれ。
 淡々と過ぎて行く日々に少しばかり不安になる。
 全てが思い通りにならない20代に比べれば豊かな日々であるのかしら・・・

 いかん、満足するな、自分を追い込め!!

 今から出来る努力
 「米粒に顔描く人になる」とかかな・・・
(2007.9.9)


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 「間が悪い」
 「間抜け」
 「間違い」
 「間に合わない」

 これ全て「舞踊用語」から来たものであるらしい。
 舞踊家、役者、人間、これらとの戦いである。

 厄介なのよね「間」って・・・

 何故か今、この時期にこの様に・・・
 間違い無く、間が悪い。
(2007.9.7)


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 何も無い夏・・・

 楽しみその1
 「洗濯もんがすぐ乾く」
 えっ・・・もう?早っ。
 定番である。

 楽しみその2
 「一口目の発泡酒」
 わざと一時間ぐらいチャリンコで外走り回ってから。
 定番である。

 楽しみその3
 「オカンに復讐」
 子供の頃絶対出来なかった、クーラーの温度最低にして、布団かぶって「おぉ、寒っ・・・」と寝る。
 定番である。

 そしてメインイベント「火垂るの墓」見て号泣。
 その日がもうすぐやって来る・・・
(2007.9.5)


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RKリバウンデーションデビューシングル
「不思議な色眼鏡〜役者じゃ無ければ若頭」
(2007.9.4)


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 ♪夏っ夏っ夏っ夏っココナッツッ、愛、愛、愛、愛アイランドー

 夏の思い出と言えば子供の頃の夏休み・・・

 しかしながら、しゃくれの夏の思い出と言えばどうしてもin韓国。

 皮肉にも、しゃくれにとって初めての海外であった韓国。
 新人ゆえ「映画の撮影」と言う情報のみで、自分が何をすれば良いのか全く分からんまま初めてパスポートを取り、飛行機に乗り、バスに半日乗って、町に点々とあるハングル文字の看板だけが「ここは韓国やで」と言っている田舎町に着く。

 次の日から何をするのか分からんまま、その日から約4ヶ月間お世話になり、プライバシーが全くないゆえに、その後ストレスが爆発する事となるラブホテルで同期と共に眠りに落ちた・・・
 翌日より・・・
 朝5時半に現場入り。普段は劇場として機能する「紫テント」をキャストスタッフの「食堂」として機能させる。100人分の朝食準備、麦茶を作り、ジュースを冷やし、朝食終わって洗い物。大量の残飯処理。簡易トイレの掃除。思わず吐く事数知れず。撮影は9割野外ロケ。役者の為の休憩場作り。椅子とテーブル設置。水と麦茶とジュースを氷漬けにし、お菓子を準備。役者現場入りすると日傘を持ってお出迎え。ガリガリ、赤銅色の下っ端しゃくれ。スターに日傘差しながら「今に見てろよ」思う事数知れず。 撮影現場を移動する度に当然全てを移動する。100人分の休憩施設も1日に何度も移動。お陰様でダイエットした小島よしおな体格になる。合間見て、ロケ弁当の準備。残飯処理。思わず吐く事数知れず。役者の衣装、私物の洗濯。いろんな意味で破りそうになる事数知れず。セットの飾り変え。工具を持ってトンカントンカン。自分が何のセットを立てているのか分からんままトンカントンカン、理由も分からんまま怒鳴られる事数知れず。休憩中、麦茶が冷えて無いと怒られる。動く時、走って無いと怒られる。撮影の合間見て、食事の買い出し。読めないハングル文字だらけのスーパーで、日本人の口にあう物を探し廻る。体使って、気使って、怒鳴られ、吐いて、人恨んで・・・漸く夜は解放される。
 1日5000ウォン(500円)のギャラ貰って、田舎町の食堂でマッコルリで全てを洗い流す日々・・・
 ホテルに帰っても一人になれず。思わずため息。同じ部屋の同期に「ため息ついてんじゃねーよ!!」怒鳴られる。つまらん事で大喧嘩・・・

 はっきり言って苦労自慢である。
 しかも極一部である。
 しかしながら、この体験は確実にしゃくれの人生に影響している。
 ええのか、あかんのかよう分からんけれども。

 正直、暑さで頭が回らんし、出来事が無いもので、酒飲みつつ思い出してみました。

 また、書く事無い時思い出してみよーっと。

 ♪飛ーんーでー夏しましたぁー
(2007.8.29)


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 半溶けのバニラアイスクリームに赤ワインを注ぐ・・・

 新カクテル
 「郁恵はいつも安全地帯」


 夕食、暫くこれがメインだな・・・
(2007.8.27)


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 私「・・・驚いたわ」
 プロ「いや・・・」
 私「噂は聞いてたのよ」
 プロ「そうすか・・・」
 私「こんな事ってあるのね」
 プロ「自分には、よく分からんです」
 私「ふっ・・・謙虚なんだ」
 プロ「そんなんじゃな・・・」
 私「いいのよ、正直、只の流行り物、直ぐに居なくなると思ってたわ」
 プロ「そうすか・・・」
 私「無知、無関心って怖いわよね」
 プロ「・・・」
 私「逆にごめんなさいって感じ、今まで貴方の事、見過ごして来た事」
 プロ「そんな」
 私「これからも、よろしくお願いします」
 プロ「やめて下さいよ・・・」
 私「なんなのっ?どうしたのっ?」
 プロ「自分、不器用っすから・・・」
 私「あらあら、案外古風なんだぁ・・・」
 プロ「そうすか?」
 私「そうねぇ、どっしりしてるけど、意外と細かいタイプでしょ?」
 プロ「そう言われれば・・・」
 私「案外、豆なんだ?」
 プロ「ベタベタやな。当たり前やんけ、言うとくけど、落ちてへんで」


 
(2007.8.20)


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 体力、気力、思考回路が、前に向かないしゃくれでございます。
 酷暑にうんざりの皆様、少しばかり涼しくなる後ろ向きな、異国でのしゃくれ実体験の怪談話でございます。


 5年前の今の頃、体重が今より10キロ軽かったしゃくれは、韓国の田舎町「郡山」にいた。
 劇団「
新宿梁山泊」に入って約半年。
 これ以下は無い下っ端であった。
 座長が映画を撮ると言う事で、座員、映画スタッフ、5000人のオーディションの中から選ばれた数十人の役者達、オーディションする事もなく選ばれたスター役者、現地で選ばれた韓国スター、スタッフ、総勢100名以上。
 その中で一番下っ端のしゃくれ。

 映画撮影も中盤戦。
 韓国の田舎の膨大な敷地の中に崩れそうながらかろうじて立っている廃工場にセットを組んでの撮影・・・
 早朝から撮影を開始。
 慣れない環境、酷暑、言葉の壁でなかなか前に進まない。
 とうとう夜中の1時を過ぎた。
 「これ以上は無理だ」
 監督である座長の一言により撮影ストップ。
 翌日に持ち越す事にして撤収を開始。
 「助かった・・・」
 映画スタッフ最下層、劇団新人として、眼球が飛び出しそうなほど走り回り、肋骨丸出しにガリガリだった俺はへたりこんだ。
 しかし、様子がおかしい。
 ケータリング、撮影機材、オープンセット等々、全てをそのままにしてロケバスに乗り込むキャスト、スタッフ。
 「・・・?」
 プロデューサー「おい、イソップ!」
 俺「はい!」
 デューサー「最近、お前、疲れてるな」
 俺「いえ、そんな事は・・・」
 デューサー「寝不足だろ?」
 俺「嫌、別に・・・」
 デューサー「今日、お前、ここ、泊まりな」
 俺「えっ・・・」
 デューサー「ゆっくり寝れるだろ」
 俺「・・・」
 デューサー「機材頼むな」

 小道具の布団一組、うんざりする程食ったパッケージも中身も赤いカップ麺、飲み残しの気の抜けた気温と同じ温度の炭酸ジュースと懐中電灯を残し、キャストとスタッフはホテルへ帰って行く・・・
 「全員死ね・・・」

 ロケ弁の食べ残しの山から漂う異臭の中、懐中電灯の灯りを頼りにカップ麺すすって布団に・・・、歯磨き出来ず、風呂入れず、潮吹いてるTシャツのままカビ臭い布団に横になる。
 入座面接試験の時の座長の言葉を思い出す。
 「うちは世界一キツイ劇団です。」
 確かにそやな・・・
 納得しながらうつらうつら・・・
 ふと目が覚める。
 コツッ、コツッ、コツッ・・・
 「ハンナッツ、チュルャンギ、ヨボスルン・・・・」
 人の足音と、話し声。
 コツッ、コツッ、コツッ・・・
 「なんやねん、警備員おるんかい、びびらせおって・・・」

 翌朝、キャスト、スタッフ、リフレッシュ顔で現場に。
 俺「おはようございます」
 デューサー「おっす、よく寝れたか?」
 俺「〇〇さん、冗談キツイっすね。ちゃんと警備員さん、いたんですよね。幾ら俺が発言権無いからって、まぁ、いい経験ですけど」
 デューサー「警備員?お前何言ってんの?そんなもんいたらお前泊まらす訳ねーだろが」

 その日の夜、先輩から聞いた。
 「あの工場、倒産したとき、お前の泊まった所で77人が集団自殺したらしいよ。フィルム、白い浮遊物だらけで使い物にならないからボツだって」

 韓国版スタニフラフスキーシステム、花組芝居で機能する日は来るのかしら・・・

 来世だな、きっと。
(2007.8.18)


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 とある8月13日、午後1時前後。
 前日、飲み友達二瓶と飲んだしゃくれ。
 相変わらず酒中心。
 固形物余り喉通らず。
 〆に素麺食った記憶微かにあり・・・

 日々500g単位で減る我細胞。
 さすがに不安になり、頑張って部屋にクーラー効かせ、自分の耳にFM東京聞かせながら冷やし中華始めました。

 焼豚、きゅうり、卵、トマト、胡麻だれ味。
 「定番だ」
 「間違いない」
 「おい!大好物だろ」
 「はい・・・」

 ズズッ・・・

 「ごっつぁん」
 一口で満腹。

 やはり夏は麦茶がご馳走である。
(2007.8.15)


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 どう頑張っても動物性固形物が喉を通らない。
 ここ数日喉を通ったもの。
 麦茶、リボビタン、流水麺、グレープフルーツジュース、納豆、発泡酒、ワイン、アトピーの薬、きゅうり、豆腐、パナップ、メールの返信、良く冷えた高野豆腐、素麺、氷イチゴ、梅干し、ビタミンC顆粒、茗荷、ごはんですよご飯。


 地球温暖化は確実にダイエットの味方です。
(2007.8.10)


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 台所の戸棚の整理。
 消費期限切れのレトルトカレーが一つ出て来た。

 久しぶりに壁をグーで殴った。
(2007.8.8)


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 「みなさんのおかげで」図。
 

 14インチのモノラルテレビが27インチ、BS対応となって我が家にやって来た。
 知り合いの実家がリホームするのを期に、電化製品も一新するとの事で・・・

 人との交流、会話は大事だとつくづく思った。
 今年の運の半分を使った気がする。
 残りの半分、小出しにせねば・・・
(2007.8.3)


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 子供の頃に擦り込まれた教育や、自らの信念は、この歳になってもなかなか頭から離れないものだ。

 「夜、爪を切ると蛇が出る」
 「米粒残すと目が潰れる」
 「モーツアルトはピンクである」
 「西瓜の種飲んだらオヘソから芽が出る」
 「鰻と梅干しの食い合わせは悪くない」
 「将来は石原軍団に入る」
 「食事は三角食べが正しい」
 「孫悟空は堺正章である」
 「父親は転勤が多い仕事」


 ・・・明後日テレビが来る
(2007.8.2)


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 晩酌相手がいなくなって3日目。
 野球にあまり興味のないしゃくれ。
 そうそう毎日ナイターばかりも聞いておれず、久しぶりにCDケースを探ってみた。
 「おぉ・・・お久しぶりでございます」
 20代の頃、オッカケをしていたと言っても過言ではない劇団「カクスコ」の貴重なCDとご対面。
 バイトをしながら日舞の稽古場に通っていた精神的にセピアな頃、即完売してしまうプラチナチケットを取る為にバイトを休んでしまう事数知れず・・・

 そういえば「八百屋のお告げ」を観に行って、公演終了後楽屋に行った時、俺は間近でお客様に挨拶する井之上さんを穴が開く程見つめてしまっていたな・・・勿論話し掛けたりなんて出来なかったし。
 こういう時、小心もんの己に心底腹が立つなぁ・・・

 おっと、後悔してもしょうがない。
 今日は最高のBGMで飲んでみるべ。
(2007.7.31)


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 「夏だけに那須祭り」終了を区切りとして、「夏だけに麦茶生活」を開始した歩くボンレスハムな俺。
 水では味気ないので、朝食、昼食を麦茶にしてみる。
 毎日暑いので食欲も無い。
 精神衛生的にも知的操作的にも問題なく10日で4キロ減。
 体重計に乗る度に顔がニヤケているのが分かる。
 「ふふっ、食わなきゃ痩せるて、単純な構造やのぉ・・・」
 当たり前な喜びのひととき。
 このまま夕食と酒を麦茶に変えると、半年後には「喋る麦茶」になれるな。


 夢は膨らんでゆく。
(2007.7.30)


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 俺「如何でございますか・・・」
 私「うん、いいね。産地は何処だ?」
 俺「山梨でございます。キッコーマン製造の一番安いワイ・・・」
 私「もういい、分かった、今日のワインはこれにしよう」
 俺「かしこまりました」
 私「じゃ、始めてくれ」
 俺「かしこまりました、ただいま最初のお皿を・・・」
 私「やれやれ、こう毎日暑いと食欲もなかな・・・」
 俺「お待たせ致しました。冷や奴でございます。一丁48円の特売の豆腐におかかたっぷしで・・・」
 私「もういい、ありがとう。下がってくれ」
 俺「はぁ。」
 私「冷や奴、何故毎日食しているのに飽きないのだろう、美味い・・・上顎と舌で押し潰すと、仄かな大地の香りとかつおぶ・・・」
 俺「お待たせ致しました。納豆でございます。本日は、金のつぶでございます。料理長の本日おすすめ・・・」
 私「金のつ・・・おい!私が納豆はオカメ納豆旨味と決めているのを、今日の料理長は知らないのか!! 」
 俺「うん、知らない、つか、飽きた」
 私「はい」


 淡々とラヂオから流れる「中日 対 ベイスターズ」
 当たり前になんとなく聞いていると細かな気遣いと膨大な知識、流暢な流れを造り続けるアナウンサービス。
 役者として身にツマされたりして。
 慣れるとなかなか渋いテレビ無しの生活。
 楽しいもんである。
(2007.7.29)


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 とある7月24日(火) 午後7時50分前後。
 東パレスチナ製のネグリジェに身を包み、田崎真也から贈られてきた私の生まれた年のいいちこを飲みながら「ぴったんこカンカン」を見ていた・・・
 スタッフロールが流れ始めた頃、「スツッ・・・」と言う心地よい静かな音と共に画面が消えた・・・
 16年間私の晩酌相手をしてくれた愛するテレビ「夢追人君」が寿命を迎えた。

 コンセントの抜き差し数回、グーで殴る事数回。
 微妙な高さから落とす事数回。
 黙ったままの彼。
 お疲れ様。ありがとう!

 仕方なくラヂオのスイッチを入れてみた。
 何処もかしこもナイター中継。

 「やばい、恐ろしく寂しい・・・」

 直ぐ様りょんにメールしてみた。
 返信無し・・・しゃあないか。
 ナイター聞きながら二杯、三杯・・・
 りょんにメールしてみた。
 返信無し・・・
 よし、Dすけに・・・
 あかん、やめとこ、結果は分かっとる。
 四杯、五杯・・・とりあえず早めに意識を失ったほうがいいと言う自己判断により真也のいいちこ飲み干す。

 暫くテレビの無い時の自己を観察してみるか・・・
(2007.7.27)


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七月花組大歌舞伎
「或意味二人椀久〜覗穴相互伽羅菖浦浴衣」
 

那須の微妙なレジャーランドにて。
(2007.7.24)


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海千屋 洋 と おやまボーイズ
デビューシングル
「言う事那須〜寒いのはタイトルより気候」




 我が人生、心底楽しい・・・
(2007.7.21)


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 イカしたパートナー「ねぇ・・・」

 俺「何だよ・・・」

 イカしたパートナー「あんたってどうしていつもそうなの?」

 俺「何の事だよ・・・」

 イカしたパートナー「あんたの身体の事よ」

 俺「身体?何か不満でもございますか?」

 イカしたパートナー「ふざけないで!あるわよ!!芝居の度に怪我しちゃってさ・・・」

 俺「・・・そういえば、そうだな」

 イカしたパートナー「でも、あんたが怪我する度、あたし、吹き出しちゃう・・・」

 俺「おいおい、何だよ、酷いじゃねえか!」

 イカしたパートナー「しょうがないじゃん吹き出すしかないんだもん、心配で、心配で・・・でも、吹き出しちゃう事しか出来ないの・・・」

 俺「冷たいな・・・」

 イカしたパートナー「冷たいやと?しゃあないやんけ、それが仕事じゃ」


 
(2007.7.17)


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 「鏡よ鏡、世界で一番醜いのは、しゃくれ」
 鏡が答える前に自答。
 「太りおったのぅ・・・」

 稽古期間中、本番中と美酒、美食にまみれてしもうた怠惰な俺。
 子供の頃からつい最近まで「個食」を愛する食癖だったのだが、人と共にする食事の楽しみを覚えてしまった最近。
 食べて、喋って、飲んで、笑ってまた飲んで・・・
 その後家に帰って寂しくなってワイン2本開けたりして。
 座長に「お前、異常だよ」と言われるこの生活。

 祭りも終わった事だし、そろそろ「水」生活に戻ってみるか・・・
(2007.7.15)


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 二瓶拓也
 デビューシングル
 「呼び出さないで」


 ・・・いつも飲み屋に呼び出していたたっくんから、珍しく呼び出された。
 「紋と屋号が決まらない・・・」
 相談する相手を間違えている気がしないでもないが、人に相談を持ちかけられるのは悪い気はしないもんだ。
 不謹慎ながら、お酒で頭を柔らかくして、幾つか候補を絞り出してはみましたが・・・
 後は加納マジックに全てを委ねるべし。
(2007.7.2)


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