ざらば/新宿公社[かんそう]
(17/06/30 09:52) by kanou


或る一族の呪われた因縁話が、60年も尾を引いてるって物語(大雑把過ぎ)。

「幣園」しでぞの、と読ますか〜。そして結末(個人的には判り難かった)と関わるのだが、主人公「木崎誠」の木。名前と役割を一致させた馬琴程に露骨ではないけど、作家って、この手の苦労って楽しいんだよね。

時空を細切れに行き来する構成が、煙に巻くってのか、スピード感がある。逆に、一度じっくり密室劇みたいの書いてみたら?ヒロ君なら出来そうに思うんだけど。

Twitterにもあったけど、3回目にして、随分、本&演出のレベルが上がった。良きかな、良きかな。

大車輪屋(とばしや=秋葉陽司)は安定路線。前回「凱旋」は感じなかったが、谷恭輔君は、ある意味ヒロ君の分身なんだね。


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