四獣への道 第2弾:「ワンダーガーデン」にちなんで花を見るの巻

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いまさらだが、今年の桜は、3月下旬から4月第1週あたりが見頃だった。


ミーティングがてら、花見をしよう!という四獣。
何かつまみを一品持ち寄り、二子玉川の花組芝居アトリエに集合しようという企画。アトリエから見える庭には、毎年見事な枝振りを見せるしだれ桜がある。

ちょうどその頃わかぎゑふさんが東京滞在、ということで参加のご連絡。座長加納さんも「じゃ、夕方来る」と言い残して歯医者へ・・・。
『冬の入り口』客演中の玄武植本は、第一回企画に続き不参加。。。

し か し・・・桜 が ま っ た く 咲 い て い な い !

では!と3人ぶらぶら歩いてロケハンに出かけた多摩川土手も寒風吹きすさび、
咲いてる桜はごくわずか・・・。

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「これじゃ花見にならないよ〜」

「やっぱ事務所で飲も」

八代が花組倉庫から、『和宮様御留』で使われた小道具の
桜を持ってきた。
「何にもないよりいいだろ」

造花を見ながら花見・・・
もはやなんの宴会か、よく分からなくなってきた。 

いそいそと準備をしていると、わかぎさんも到着したのでひとまず乾杯! 


続けて、持ち寄り品のご紹介をどうぞ。
「えーと、そこにあった木原さんからもらった澤乃井です」(大井)
「持ち寄ってないじゃん」(桂)
「んー(笑)」(大井)
「俺は、嫁のお母さんがよく送ってくれる、うぐいすボールです。関西ではポピュラーなお菓子なんだけどね」(桂)
「見たことない」(大井)
「え? そうなん? よく食べるよ」(わかぎ)
30147194_3425902824s.jpg「お菓子って、おまえらな・・・。俺はー、無農薬のじゃがいもでつくったポテトサラダとー新潟のそばでつくったそば寿司。あと湯沢の駅で売ってるいかの干したのとーきんぴら」(八代)
「全部手作り?」(わかぎ)
「話が長い」(大井)
「私はビールとモロゾフのケーキ。モロゾフも関西じゃめっちゃポピュラーやねんけど、でもこれは今日までしか売ってない限定のチーズケーキやねんって!」(わかぎ)
「おぉ~!!」(一同)
「あたしは花見団子を買ってきましたよ」(参加してくれた某編集者さん)
「おおおおぉ~~っ!!!」


一品増えるごとに、テーブルがにぎやかになる。ハイペースで減るビールと澤乃井。
うぐいすボールは小さなかりんとうのようでおいしいし、そば寿司はさっぱりしていて美味。
ポテトサラダも味がやわらかくて、ついつい箸がすすむ。
仕事を終えた花組芝居スタッフや、青森から出張帰りだった演出助手
大野裕明くんも巻き込んで、いつの間にか大宴会になっていた。
・・・と、そこに買い物袋を両手にぶら下げて、加納さんが登場!
「お惣菜買ってきた」
「さっすが座長! いただきます!」


kanou.jpg「で、どんな感じの作品になるの?」(加納)
「古い洋館が舞台で、四姉妹とその夫が出て来るんやけど、女と男をそれぞれ一役ずつやってもらおうと思ってて・・・」(わかぎ)
「夫婦役を一人でやるってこと?」(八代)
「そうそう!」(わかぎ)
「ってことは夫婦の会話は一人芝居?」(大井)
「そうそう!(笑)」(わかぎ)
「ほんまかいな」(桂)
「姉妹の口げんかシーンとか、いっぱいつくってほしいなあ」(加納)
「あるよあるよ!まだ一行も書いてないけど(笑)!!」(わかぎ)
「なんやそれ!!」

なんだかすごい作品になりそう。
旨い酒を飲み、造花を眺めながらすっかりいい気分の三獣なのだった。

そして、もう一人の獣のことはまったく触れられることもなく、
楽しい夜は更けてゆく・・・。